家族的会社と機能的会社、どちらを目指すべきか

会社という組織をデザインするにあたり、家族的会社と機能的会社の2つがあるかと思います。それぞれ、メリットデメリットのあるところですが、今回はそんなことについて少し考えてみました。

家族的な会社、と、機能的な会社、それぞれどんな会社なのでしょうか。もちろん、これは私の造語なのですが、家族的な会社とは従業員との人間関係を厚くし、勤務期間のみならずプライベートまで巻き込むような会社をいいます。対して、機能的な会社、というのは、従業員と会社の関係は、単に業務のみの関係で会社は従業員のプライベートに入り込まず、他方、従業員も会社に人間的なつながりや温かみは求めない、というところでしょうか。

本来であれば、会社と従業員の関係は、従業員による労務の提供、と、それに対する賃金給料の反対給付という関係です。なので、本来的には、家族的な会社というのはその定義には合いません。とはいえ、人間関係、というものは仕事をするにあたり重要な要素であり、ここが希薄だと、従業員が会社から離れてしまう、ということもあるでしょう。また、ある程度、人間関係が濃いほうが会社に対する忠誠心があがりやすい、ということもあります。

なので、大体の組織では、人間関係、というのは気にかけていて、ある程度、プライベート的な要素というのも業務の中に入り込んでいます。それは、忘年会や業務の打ち上げでの飲み会、会社での旅行、なんてのもあります。傾向として、大企業より中小企業のほうが、家族的会社の色彩は強いですが。

とはいえ、あまりにも会社がプライベートの領域に入り込むのも息苦しい。これが行きすぎると、どこにいっても会社に囲まれているような気がして、辛いかも。人によっては、会社行事はお勤め化してしまい、出席したくないなー、というのもでてくるし、濃厚な人間関係は窮屈になったりもします。時代の流れとして、徐々にプライベートを大切にするようになってきているのかな、、という気はしています。

さて、どちらがいいか?ということについては、トップである上層経営層がどういう組織にしたいか、従業員サイドのどういう組織で働きたいか、にもよるところです。くっつきすぎるとうっとおしいし、かといって、関係が希薄になるとさみしく、どちらも行きすぎると従業員は会社から離れてしまうのでその見極めが大切なのでは。

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