このコロナ騒動から感じたこと166〜令和3年8月21日の頃

この文章は令和3年8月21日に書いています。さて、日本国内でも世界的にも新型コロナ感染症の勢いが止まりません、、、。この1ヶ月くらいの動向を書き記してみることにします。ちなみにここでは、統計やニュースについてはNHK特設サイトを参考します。

まずは、日本国内の動向から。7月20日と8月20日の比較をしてみます。まずは、新規感染者数ですが、7月20日は3,755人、8月20日は25,876人と6倍以上の増加を、重症者についても7月20日で448人、8月20日で1816人とこれも4倍近く増加しています。

原因は、いくつかあるのですが、ここでは主に2つの要因を取り上げます。一つはデルタ株、一つは夏休みに伴う人流増加があるかと思います。まず、デルタ株は感染力、重症度、が高く非常に厄介です。NHK特設サイトには、感染力は従来株の2倍、入院リスク 2.08倍、ICU必要リスク3.34倍、死亡リスク2.32倍となっており、非常に危険度が高いことがわかります。特に、従来株では発症、重症化しなかった、子供や若い世代にも影響を与えているようです。

それと人流の増加。夏休み、帰省シーズンということで、首都圏から地方へと人の流れが生じました。それに伴い、首都圏から地方へと感染が拡大しました。結構、この1ヶ月連休的なものが多かったですからね。まず、7月22日〜25日の4連休、8月8日〜8月10日の3連休、8月13日〜16日は法定された祝日ではないのもの休みになっているところも多いようです。これでどんどん首都圏から地方へと人が流れていき、感染が地方にも拡大します。長野県では、7月20日の新規感染者数は5人、8月20日はなんと136人(!)という状況になっています。結局、政治家の皆様が「県境をまたぐ移動はやめましょう」というだけで、実効的な政策をしないというが原因とも考えられます。

その影響ですが、全国各地で医療逼迫が起きています。その結果、自宅療養をせざるを得ない人も増えています。自宅療養だと、家族にうつすリスクがあったり、感染者の行動をコントロールできなかったり、その人に対するケアが行き届かなかったりで、問題は多いのですが、本当は避けたいところです。ですが、リソースがなければ、まあ、そうせざるを得ない、、という状況になっています。もう少し、インフルエンザなみに町医者で見れるようなればだいぶ状況は違うのですが、なかなかそういうわけにはいかないようです。

じゃあ、ワクチンの状況はどうなのか。これは、これで粛々と進んでいます。2回目まで打った人が50,527,102人で人口の約40%でそれなりに進んでいると言えそうです。一時期は「ワクチンが足りなーい」なんて声も聞こえたており、職域接種は募集を打ち切っています。ワクチンの効果はあるようですが、必ずしも感染しないわけでもなく、効果も時間がたつにつれ減少するようなので、3回打つ必要があるのでは、という話になっています。ただ、それより問題は、ワクチンをまだ接種できない人や接種したがらない人、のようです。

ということで、緊急事態宣言もすでに13都府県、マンボウは16道県とすでに日本の半分以上の都道府県でそのような取り扱いとなっています。とはいえ、出せる策も、すでに尽きている感があります。酒類提供制限やイベント、百貨店入場制限ですが、意味あるの?特に酒類提供制限は、外飲みや宅飲みで回避できてしまい、それなら、きちんと感染対策している飲み屋で飲んだ方がいいじゃん、という感じです。おそらく、これまでの政府の迷走ぶりに国民はすっかり信頼を失ってしまい、いうことを聞かなくなってしまった、という背景があります。世界中でも、ここまで信頼されていない政府、というのはあまりないのでは?でも、そうこういっても、次の総選挙では自民党が選ばれてしまうのかなー、日本人の国民性ではそうなりそうですが。

現状では、かなり悲惨な状況になっています。感染者が増えて重症者も増えたりすると、それが国民全体の行動に対するブレーキになり、徐々に状況は改善されていくと思います(というかそう思いたい)。それまでは、できる限り、感染対策に注意を払い逃げ切り一手勝ちを狙いたいものです。結局、自分の身は自分でしか守れないので、、。

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