個人で事業を始めた時には確定申告をしなくてはなりません~フリーランスのための税務会計講座(1)

念願かなって、か、やむをえなく、、かは人によりますが、会社をやめて、個人で事業を始める、ということもあるでしょう。ただ、フリーになる、ということは今まで会社がやってくれたことを自分一人でやらなくてはなりません。税金計算もその一つ。そう、フリーになったら確定申告をしなくてはなりません。

会社員はどうしてる

会社員の場合、源泉徴収という手続で税金を納めます。源泉徴収とは、会社が給与や賞与の支払いの際に税金計算をして、税金を控除した上で給与を支給し、控除した税金を国に納めるという手続です。年度の間は概算で天引きしておいて、年末になると年末調整という手続により、その年の税金額を確定し、文字どおり、調整することになります。

ここでのポイントは会社員は一切税金計算をしないこと。資料の提出、情報の提供はしますが、計算はしない。計算結果は給与明細や源泉徴収票に書いてありますが、そこをつぶさに読み込んだり、チェックしたりする人は少ない。

もちろん、会社員でも医療費の還付を求める人、不動産収入がある人等、確定申告を求められることもあります。ただ、そういう人は結構少ないと思います。

フリーランスになると

他方、フリーランスは確定申告、というものをしなくてはなりません。つまり、会社をやめてしまったので、自分のために税金を計算してくれる人がいなくなったので、自分で計算しないといけません。

自分で事業をしたときに、それぞれの取引を記録し、集計し、それをもとに、1年間どの程度儲かったのかを計算します。その結果をもとにどの程度税金を納めるか計算し国に届け出る必要があります。この手続き確定申告といい、国に提出する書類を確定申告書といいます。事業における稼ぎに対してかかる税金を所得税といい、暦年で計算します。そのため、1年が終わった段階でもうけを計算して確定申告するわけです。

フリーランスである程度の儲けがある場合は、確定申告をしなくてはなりません。それを自分でするのか、それとも税理士におねがいするのか、というのは議論のあるところですが。

まとめ

会社員の場合は源泉徴収をされていたのであまり税金の計算や納付を意識している人は少ないと思います。ただ、フリーランスになって自分で事業する場合は必須の手続となりますので、適宜対応する必要があります。

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