専門家にとって大切なのは暗記することではなく気付くことである

自分は会計/税務の専門家の末席にいます。世間でよく思われているのは、「専門家である以上、会計基準や税法を全て暗記しているのではないか。」と言われるのですが、流石にそれは難しい。では、どのくらい理解しているのか、ということは問われるでしょう。今回はそんなことをば。

基本的には相談に来た時、事案を処理するときに、ひっかかること、というのが必要です。つまり、この場合には、これこれこういった基準や法律が適用されるのではないか、、、ということが分かる、ということが必要です。

そこさえつかむことができれば、ネットなり本なりで調べれば、基本的には答えにたどりつくことができることでしょう。逆に、ひっかかりや予兆をつかめないと、処理の内容をスルーしてしまいます。スルーしてしまうと、後で、その基準や法律が適用される / できることを気付くことになり「あーっ。」となってしまいます。

なので、専門家としているならば、最低限ひっかかりがつかめるよう、ある程度、概要的なところは勉強しておくことが必要です。細部は極端な話、必要になってから再度確認することはできますので。もちろん、よく出てくる論点についてはソラで言えるようにしておいたほうが望ましいといえば望ましいのですが。

会計/税務/監査