収支内訳書を作る時の壁となる、「減価償却」とは

確定申告もようやく終わりが見えてきました。やや、今更感めきますが、減価償却について。やっぱり、減価償却は抵抗のある人、多いみたいです。ここでは、減価償却の基本的な考え方についてまとめてみます。

考え方

減価償却、これは、1年以上使う資産を取得した金額を利用する期間にわたって費用として認識することです。書いていても、なんのこっちゃ、という感じなので例を出してみます。

例えば、車を3,000,000円で買って、6年間乗り続けたという場合。この場合、最初の1年で費用としてしまうと、それ以降の年は車を使っているにもかかわらず、その費用が計上されない、ということになり不合理です。

そこで、6年で費用として計上する、具体的には3,000,000円÷6年=500,000円とし、1年間で500,000円ずつ費用を計上するということになります。これが減価償却という会計手続です。

計算要素

減価償却をするにはいくつかの計算要素があります。まずは、取得原価。これは、取得時に支払った金額です。とはいえ、据え付け費等購入にようした費用も含まれるので注意しましょう。

それと、償却方法。ただ、償却方法は別途届け出をしない限り、定額法とよばれる方法により行われます。定額法というのは、毎年、同じ額だけ減価償却費を計上する方法です。まあ、第一段落の例も定額法で減価償却を行っています。

で、最も決めにくいのが耐用年数。耐用年数は何年でその資産を償却するか、という年数です。理論的には、その資産を何年利用できるか、ということで計算するべきです。とはいえ、買った時点で何年使えるかなんてのはわからないので、「耐用年数表」というものを見て決めます。とはいえ、ここで対応する資産を割り出すのは結構大変ですが。

減価償却のわかりにくさの原因

これが、わかりにくいのは、お金を払ったことが費用の計上とつながらないことにあります。つまり、お金の支払いは最初の1年なのですが、費用の計上はその後も続く。個人の場合だと、だいたい、記帳は現金や預金の出入りと紐づけていることが多く、それがクリアに紐づかない減価償却はわかりにくいと思います。あと、仮定を結構置いて計算するので、それがしっくりこない、ということもあるでしょう。まあ、その辺は慣れということで。。。

まとめ

これが、減価償却の基本的な考え方です。さらに細かい点を知りたい、という方は、手引きを読むなり税務署に相談するなりして対応してください。ここまで読んで結局これか、という感じかもしれませんが、基本的な考えたが分かれそれから先もスムーズにいくのではないのでしょうかと。

 

会計/税務/監査