観光客向けでもなんでもとにかく栄えていればいいじゃないか!~谷中銀座をめぐる諸考察


ここ2~3年で谷中銀座の人気が急上昇しており、人がたくさん集まって活況を呈しております。そのことについて、賛否色々と議論があるところです。今回は、そんな谷中銀座の在り方について考えてみたい、と思います。

谷中銀座、こうやって観光客でにぎわっていることについて批判する声もあります。いわく、「昔は地元の人の街だったのに今は観光客ばかりだ。」「よく見ると、観光客用の店が多くなり、地元の人は不便。」、「このような変化により風情がなくなり、嘘くさくなった。」などなど。ようは古き良き谷中の街並みがなくなってしまった、そして地元民ではない観光客でにぎわているのが面白くないと。確かに、私も地元民なので(正確には「であった。」ですが)その意見は納得できます。

とはいえ、やっぱりにぎわっているほうがいいのでは、というのが私の考えです。かつて、私は寂れた商店街のわきにすんでいることがありました。人どおりはないにもかかわらず、音楽が鳴り響いていて、夏であっても非常に肌寒く感じたものです。やっぱり、人がいない商店街は寒いとしかいいようがなく、その寒さに耐えかねどんどん人が減っていってしまう、とその商店街は商店街としての機能を失ってしまいます。

さて、従来のように商店街であったとして、人は来るでしょうか。個人的には、商店街はスーパーと比べると競争力が弱い、と考えます。商店街は、スーパーと比べると品ぞろえも少なく、外を歩くので雨天に弱く、地方であれば車を止めにくく、いちいち各店舗ごとに精算しないといけないので、面倒臭い。そうすると、やっぱり人は、悲しいかなスーパーに流れてしまいます。谷中銀座の近くにもサミットやマイバスケットがあるので、なにもそこで買い物をしなくてもいいわけです。

そうこう考えると、レトロな雰囲気とこじゃれたお店で観光客をよび、活気をつける、というのは一つの在り方でないか。谷中銀座は観光客向けの店とそうでない店も混在しており、そうでない店であっても、人が多くなった恩恵を受けているのではないか、とも思います。なので、今の観光客が多い谷中銀座、それはそれで意義のあることだと思いますよ。

二重生活/松本