会計の種類 – 財務会計と税務会計

先日は、会計の種類として「財務会計」と「管理会計」について記載しました。今日は、別の切り口として、「税務会計」ということを紹介したいと思います。

税務会計、読んで字のごとく、税金の計算にかかる会計です。税務会計といった場合の「税金」は法人税の計算に用いられることが一般的なので、ここでもこのように使います。

法人税の計算にあたっては、企業が一会計期間(通常一年)で獲得した所得(税務上の利益をさします)を計算し、所得に一定割合を乗じて計算します。こちらの所得の計算にあたっては、基本は会計的な考え方と同様ですが、所得の計算にあたっては、課税の公平及び課税政策の影響を受けるため若干計算方法が異なる場合があります。

例えば、固定資産の耐用年数は会計理論上は使用する期間を見積もって決める、ということになっておりますが、税務上は各固定資産ごとに耐用年数が決まっています。これは、減価償却費の計算にあたって、より客観的に行い、課税の公平性を保つのが趣旨です。

このように、会計上の利益計算と課税所得の計算は異なります。では、具体的にどのように計算するか、ということについては、また、別の機会に。

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