歴史、を持つことの課題

歴史を持つということ、というのは重みがあることです。歴史を持つ、例えば、古い街並みが残る、一つのお店を長く続ける、建築してから50年の月日がたとか、ともかく非常に長い年月残り続けるもの、ということをさします。

ただ、歴史を持つことは非常に難しい。世の中の状況、嗜好は常に流れているため、油断しているとその流れの中に乗ってしまいやすい。その結果として、あとかたもなくなってしまっているものも多くあります。特に、経済発展等変化が激しい時期にさしかかると、古いものを残す、ということは非常に難しくなります。

他方で、古いものを残した場合の弊害というのもあります。まあ、不便ですよね。例えば、古くからある街には、昔からの商店街はあって風情はあるものの、スーパーやコンビニはなく、結構、不便だったり、また、古い家だと冷房暖房がないため夏は暑く冬は寒かったりすることもあります。

このように考えると、歴史というものを残すことは難しく、だからこそ、残っている物に対して畏敬の念を持つようになります。具体的にどうするか、ということは個別的に検討する事項なのですが、全体的な話としては、時の流れに抗しつつ、折り合いをつけていく、ことでなかろうか、と考えます。つまり、パーツパーツは維持しているが、全体感は変わらない、といったところでしょう。

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