自分の中の期待値が上がりすぎてしまうことの悲劇とその対応

なにか、物事が起こる際に、楽しみでドキドキワクワクする、ということがあろうかと思います。ですが、この期待が裏切られてしまう、ということも往々にしてあろうかと思います。その防ぎ方、ということを考えてみます。

事前に自分の中で盛り上がりすぎてしまい、実は期待通りではなかった、ということ、往々にしてありますよね。例えば、映画や小説が思ったより面白くなかった、合コンや飲み会が思ったより面白くなかった、楽しみにしていったレストランがおいしくなかった、等々。こういったことがあると、がっかりしてしまいますよね。

この発生メカニズムは、自分の中でそのことについて期待値を上げ過ぎてしまう、ということがあります。その場合、期待値が上がった分だけ、現状との差が出やすくなります。この差が大きければ大きいほど、がっかりども大きいのです。これは、対象が同じであっても、あまり期待をしていなかったが、実は内容が良かった、という場合は満足感につながる、ということがあります。つまり、自分の期待の度合いにより感じ方が変わってくるのです。

期待値があがりすぎてまずい、ということであれば、期待値を下げる、ということが必要でしょう。こういうときは、興奮していいことしか考えられなくなってしまいます。なので、落ち着いて、自分にとって都合の悪いことや期待通りでなかったことをイメージしてみる。また、期待どおりにいかなかった場合の対策、というのを用意しておくのもいいでしょう。例えば、楽しみにしていたお店が休みだったらどこに行くかあらかじめ考えておく、ということもありますよね。さらに、事前のそのことに関する情報をある程度収集して、内容を把握しておく、ということもあります。

このように、物事に対する期待値を上げ過ぎてしまうと、満足しにくくなり、また、うまくいかなかった時のショックが大きくなってしまいます。そのようなことを防ぐためには、自分自身の期待値を下げておく、もしくは、期待通りにいかなかった時の対応策を考えておいて、備えておく、というのがいいでしょう。

 

二重生活/松本