打ち上げ花火のようにパッと咲いてさっと散るより、むしろ、蚊取り線香のようにじりじりと燃え続けるような人生を送りたい!

花火と蚊取り線香、どちらも夏の風物詩で、火に関連するものです。花火は大人気ですが、蚊取り線香はそうではない。ここでは、蚊取り線香の肩を持ちながら、人生論を語ってみたいと思います。

突然ですが、打ち上げ花火がどのくらいの感覚で打ちあがっているかご存知ですか。こでは、隅田川花火大会ではなんと1時間半の間に20,000発程度打ちあがっています。1秒当たり3.7発程度。もちろん、同時にぼんぼん打ち上げているので、一つの花火を打ち上げてから消えてしまうまでには、もう少し時間がかかることでしょう。他方、蚊取り線香というと、レギュラーサイズで7時間、大型サイズだと12時間はかかります。

人の人生に例えると、2タイプに分けることができて、一つは花火のようにパッと咲くように、大きな成功を納めるような人生。大きな会社を築く、一攫千金を見事達成する。なにがしかの大会に優勝する、職場で華々しく活躍する、等々。逆に、目立った動きもないし、大きな成功もないけれども、じわりじわりと熱や煙を放つように着実に歩みを進める人生。

世間的には華々しく成功する人のほうを高く評価する傾向にあります。それは、あたかも、花火大会は人気はあり日本中どこでも開催しているが、蚊取り線香大会はない、かのように。地道な努力や継続はあまり流行らず、短期間で華々しく成功したい、という人、多いですし、また実際にそういう人は脚光を集めるものです。ただ、その後の人生を見ると、ガツンとあがってパッと消えてしまう、というのもあったりして、一生終わってみると案外と帳尻があっているものでは、と感じるところもあります。

ですが、僕自身は派手な活躍はなくとも、地味にでも着実に熱や煙を出し続けたい、と思います。この「続ける。」というのが、自分の中では一つおおきなこだわりになっているようです。少しつづける、それにより、時間をかけて人生をすこしづつ積み上げていければ。それは、人生をよりよく生きるための方法ではないかとも感じる今日この頃です。

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