ネットワークと専門性~会計事務所でマネージャーより上に登っていくためには

以前に勤めていた、大手会計事務所におけるコーチング面接の場でのこと。その時に、私が「ここでマネージャーから上にあがっていくためにはどうすればいいのですか。」と聞いたときの答えが、「ネットワークと専門性だよ。」ということ。それについて、少し、考えてみました。

ネットワーク

まずは、社内ネットワークを張りめぐらしておくこと。上の立場になればなるほど、お客さんから難しい依頼や問い合わせを受けたりすることが増えてきます。スタッフだとマネージャーに相談する、ということになるのですが、じゃあ、マネージャーより上の立場になった場合、その上司にそのまま持っていくのも難しい、ということはあるでしょう。

そうしたときに、社内でそういったことに詳しい人に相談できる素地を作っておけば、なにか困ったことがあれば、その人に相談することができます。また、自分一人だけでできる仕事は限られていますが、社内で適切な人を集めてプロジェクトチームを組めれば、難易度が高い仕事も消化することができます。

このようにネットワークを社内に作っておくと、自分ひとりでは対応することができないようなことでも対応することができるようになり、その結果、上にものぼりやすくなります。

専門性

ネットワークを組めればいいのか、というと必ずしもそうではありません。もう一つ必要なこととしては、専門性、ということはあるでしょう。なにがしか、人より抜きんでているものがないと、厳しい、ということです。

なにがしかの専門性があれば、自分のネットワークを通じて、それに関する依頼や問い合わせが来ることがあります。それ自体が、自分の案件となることもあるし、仕事を得るきっかけとなります。相手からみると、ネットワークを作るためには、ネットワークを作るメリットがないとそこまではできませんよね。相手にとってのメリットが自分の専門性になってくる、ということになります。

また、専門性を持っているとほかの人ができない仕事ができるようになります。そうすると、組織の中でも利用価値が高い、ということになり、上のほうにあがりやすくなるでしょう。

まとめ

自分だけでできることには限りがあるので人の助けはかりないといけない、とはいえ、自分自身にできることがないと、組織で上にあがっていく意義がない、というふうに考えられてしまいます。そのためにも、ネットワークと専門性の両方を大切にすることが必要です。

聞いていて思ったのが、組織内部の話だけではなく、個人として働くときも同じようなことがいえるのではないか、そんな風にも思いました。

 

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