ストレーツタイムズからアジアをのぞく(5)~タイ、バンコク、屋台規制及び食文化

タイ、バンコク、旅行先としては、有名で多くの人が訪問していますよね。特に、バンコクに行って目をひくのが屋台街。屋台で食事をした人もそれなりにいるのではないでしょうか。ただ、屋台が当局により規制されつつあるようで、そんなことや、タイでの外食事情を少し書いてみます。

屋台に対する規制が強化される

タイの人々、特にランチでは普通のレストランより屋台で食事をすることを好む人が多いです。屋台のご飯は安いし、それなりにおいしい、ということがあるでしょう。値段はだいたい40タイバーツ(150円)程度、確かに安いです。このように、バンコクの屋台は多くの人に愛され繫盛しています。

とはいえ、当局は屋台に対する規制を強化しようとしています。まず、屋台は道路に面して開かれるため、交通の障害になりやすいこと。中には悪質な屋台もあり、それが観光客等からぼったくること。それとやっぱり、屋台から生ごみが出てくるため、不衛生であること、あたりが理由になるようです。

規制の対象となっているのは、ヤワラー通りとカオサン通り。両方とも観光客に人気のある通りです。そのうちヤワラー通りでは、ベンダーが屋台を開ける場所(そこには簡易的なテーブルが置かれるようです)を定め、観光客専用通路を作り、通行の支障をきたさないように、とか。

とはいえ、今まで屋台をやっていた人にとって、規制がかかるのは、それはそれで困ってしまう、ということはあるでしょうし、むずかしい問題をはらんでいるようです。

親記事リンク:keeping a lid on bangkoks street hawkers

タイの食事情、及び、今後の方向性

タイ人は外食な好きな国民だといわれています。JETROの資料によると、多くの人が一週間に2~3回以上外食するようです。この統計、実は夕食だけを対象にしているので、ランチを含めるともっと多くの割合で外食していることでしょう。もちろん、レストランできちんと食事をするのもいいのですが、それだけだと値段的にも時間的に大変だ。ということで、安くて早い屋台に人気があります。

とはいえ、上述した理由で屋台にも規制がかかりつつあります。それとともに、屋台だと衛生面が不安だ、という人も多いでしょう。そんな背景なのか、今、タイではフードコートに人気が集まりつつあります。フードコートは、色々なお店があって、デパートの中とか建物の中に設置され、衛生管理もしっかりしています。フードコートも屋台と同じく、安くてそれなりなものが出てくるので、そこらへんも人気の秘密でしょう。

このように、バンコクにおいては、徐々に屋台からフードコートへ移っていく、それも時代の流れなのでしょう。でも、屋台の風景はどことなく郷愁を覚えるものですし、うまく規制に対応しつつも残っていってほしいなー、と思うております。

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