着目すべきは、縦と横、それぞれに大切なことである

自分や自社の成長や軌跡を評価するにあたっては、それぞれ縦と横の両方を比較することが大切です。今回は、会社を例に取って考えてみましょう。

まず、縦というのは時間軸を指します。つまり、過去から比べて自社はどう発展しているか、ということです。それは、売上や利益という財務数値もあるでしょうし、自社のビジョンやあり方への軌跡という定性的なこともあろうかと思います。それが成長していれば、あなうれし、ということで、一つ評価すべきでしょうし、それが前に進んでいない、ということであれば、少々、というか、だいぶまずいです。

やっぱり、現状維持は衰退の始まり、というように、自分たちの歩みが止まっている、ということであれば、まずいのです。というのは、時間の経過とともに自社の状況は徐々に劣化するでしょうし、競争相手は成長したり増えたりしますし、業界やお客さんの状況も変化します。つまり、周りが動いているので、自社が動かないのと相対的に衰退してしまいます。

ということもあり、自分たちが過去から比べてどうなっているか、ということを気にすることもとても大切です。

もう一つ大切な評価軸として気をつけたいのが、他社、特に同業他社等の対比です。また、ベンチマークしている業界では優良と呼ばれる企業との差も着目したい。つまり、自社として伸びている、といっても、同業他社と比べて差があってはよろしくないわけです。また、自分たちの伸び以上に同業他社が伸びていると、相対的には落ち込んでいるわけで、もっと頑張らないといけない。そういう、客観的な努力の指標として、他社やベンチマークしている企業との差というのは大切なのです。

ここで注意したいことは、ベンチマークとの差に注目しすぎると逆に落ち込んでしまう、ということです。特に優良企業だと、自分たちと差がありすぎてがっかりしてしまう、ということ、あります。ですが、自分たちは自分たち、ということで、あまりがっかりしすぎないで淡々と成長を進めていくべきです。逆に、自分たちがトップになってしまう、、、というのも問題です。そうすると、慢心してしまい、現状に満足してしまい、気づくと、驕れる平家久しからず、という状況になってしまいます。自分たちは自分たちで、他社の動向に気を取られすぎず、成長を志向していく、ということも必要となってはきます。

ということで、着目すべきは、縦の過去からの推移、と横の同業者等との比較の両方が必要ということを述べてきました。やっぱり、きちんと両方のことに気を遣いたいですね。

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