マネージャーがバランス感覚をもって裁量的に業務を進めるためには

マネージャーともなると、どこまでを自分の裁量にするか、それとも、どこまでを上司の相談/指示を受けるかか、ということを悩むことが多いと思います。これが、スタッフであれば、困ったらすぐ直属の上司に相談する、ということができますが、マネージャーともなると、なかなか、そうも言っていられなくなりますよね。そんなときのための対応を考えてみましょう。

影響の大きさにより判断

まずは、自分がしようとしていることの影響により判断します。例えば、判断が介入することに関するお客さんとのやりとり、業務の内容が大きく変わるようなこと、のように影響が大きい場合は、何らかの形で上に話を通しておいたほうがいいでしょう。それとは逆に、事務手続的なことであれば、どんどん、話を進めても、問題にはならないはずです。

どちらかというと、対お客さんのほうが、対内部より影響が大きくなるので、対お客さんに関することについては、上司の顔色を見ながらしたほうがいいようです。とは、対内部でも重要な業務(かなり上位の人とのやりとりなど)は、上司に話を通しておくほうが無難です。

緊急性により判断

次は、緊急かどうか。ある程度時間があれば、上司と相談してから決めること、できます。ところが、緊急の場合で、かつ、上司が捕まらない場合、というのもあるでしょう。そういう場合は、仕方がないので自分で進めてしまいます。この場合、事後に報告を入れておけば、リカバリーも早くなるのでやや安心できるでしょう。

一番判断に悩むのは、緊急かつ影響が大きい案件。この場合は、できる限り捕まえる努力をし、メールでも状況を報告し、それでもつかまらない場合は、自分の判断で進めるか、なんとか時間を稼ぐか、する必要があります。

上司の人柄により判断

最後は、上司の人柄を見てみましょう。つまり、相談/指示を求めるタイプであればこまめにコンタクトをとっておきます。それとは逆にまかせるようなタイプであれば、ポイントを絞って相談/指示を求め、後は自分で進めて必要な事項について事後報告をする、という流れでもいいですよね。

少しだけぐっと踏み込んでみる

一般的には、上記のとおりですが、マネージャーになったばかりの人は、なかなか、自分の判断で業務が進められない時、ありますよね。そういう場合は、少しだけ、ぐっと踏み込んでみる、というのがいいでしょう。

おそらく、「これくらいだったら自分で進めてもいいだろう。」ということがなんとなくわかることがあります。その場合、ぐっと自分で進めてみる。それで、その後様子を見てみて、気にしていないようであればそのまま進めて、気にしているようだったら次からは気をつけてみる、ということがあるでしょう。

そうやって、少しずつ、物事を進めていって、どこまでだったら自分で進めていってもいいか、体感していけば、徐々にこのくらいなら、という判断がつくようになります。

まとめ

どこまで自分で決めるか、というところは、なかなか難しい問題ですが、上記であげたようないくつかの軸で判断していくといいでしょう。最初のうちは踏み込むのは少し難しいとは思いますが、時にはぐっと踏み込んでみることも必要です。

まあ、こう書いてきましたが、最後は自分がどうしたいか、まめに承認をとりたいか、それとも、制約なくしたいか、ということも出てくるとは思います。

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