家族のために社会のために自分自身が健康であることを努力する義務がありませんか?

健康管理、もちろん、自分自身のために必要です。じゃあ、健康を害した時は、自己責任なので他の人は関係ないじゃん、という人いませんか?それは間違っているじゃないですか?ということがここでの議論です。

本当に天涯孤独で仙人のように一人で山に住んでいて自給自足の生活をし、病になったら自宅で療養し、治らなければ死んでしまい、そのまま土に帰る、ということであれば、自己責任、ということでいいでしょう。ただ、そんな人は日本国内には、それほど多くはないと思います。

自分が病気になって、一番、影響を受けるのは家族です。特に、結婚しているなら配偶者の方に大きな影響を与えます。まず、看病をしないといけない、ですよね。あと、家事も、お互いが健康であれば分担できますが、片方が病等に倒れてしまうとどちらか片方が家事をしなくてはいけない。病が長引けば収入も減り、療養費もかさむので、生活の質が低下したり、子供の教育費が出せなくなったりしますよね。結婚していなければ、親に負担がいきますし、ひとり親であれば子供にも大きな影響が出てしまいます。

社会に対してもそうです。通常、社会保険や国民保険に入っていると、3割負担、ということになっています。高齢者だと1割負担ですよね。残りの7割なり9割は社会保険や国民保険で賄われます。公的保険の財源は他の人が納める保険料なわけです。また、感染症みたいな病気だと、伝染するので、自分が媒介になって他者に病気をうつしてしまうこともあるでしょう。

もちろん、どんなに気をつけても、不可抗力的に病気や怪我をすることはあります。そうなった場合は家族であれば助け合いの精神でお互いを支える、ということは必要でしょう。それが絆だと思います。また、社会的なことで言えば、病気や怪我は当然一定程度は起こりうることで、それに備えるために保険や福祉という制度ができている、のですから。

とはいえ、努力すれば、回避できる病気や怪我もあるはずです。きちんとした生活習慣を保つ、例えば、酒は飲みすぎない、タバコもできる限り吸わない、暴飲暴食は控える、適度に運動をする、等等。あとは、健康診断や歯科の定期検診をきちんと受ける。感染症対策をきちんとする。予防接種は、必要とされるものは受ける、ということがあります。

特に家族については、健康というのは、自己責任ではなく連帯責任と言えるでしょう。なので、できる限りの努力をすることは大切だと思います。とはいえ、努力をしたとしても、不可抗力的に体を壊すこともあります。そういう場合は、遠慮なく家族や社会に助けを求める、それも大切なことです。

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