裸の王様と言われないために

裸の王様、有名な童話ですね。あの童話を読むと、「あの王様はなんてバカなんだろう」と感じること、まま、あるかと思います。ですが、よくよく考えると笑えない話ですよね。

人は、組織や社会において地位が高くなるほど、また、権力や権限が大きくなるほど、真実が耳に届きにくくなります。一つは、地位や権力に遠慮して耳の痛そうなことは言わない、もしくは、耳に心地いいことをいう、ということがあります。また、耳の痛いことをいう人は煙くて遠ざけてしまう、そうすると、その人は不都合な真実は聞こえなくなってしまいます。

本当は、「これはまずいのでは。」と思っても、言えないでいてしまう。場合によっては、目の前では美辞麗句を言いつつ、裏ではバカにしている、ということあります。こうなってしまうと、その人は行動を是正することはできず、その人はもちろん、その人がコントロールしている組織や社会までもダメになってしまう、ということもあります。

じゃあ、それをどう解決するか。結構難しいのですが、耳が痛くなるような意見であっても、きちんと耳を傾ける、ということが必要でしょう。これは、口先だけで、「問題があれば言ってくれ。」と言ってみてもダメです。じゃあ、と言って、問題を伝えたところで反論されたり、ムッとされたりしたら、いう方も嫌になってしまいます。言いやすい空気を作る、ということも大切。

社内でも、社外でも、耳の痛いことをいう人を近くにおく、ということも大切です。そういった声を受ければ、自分の行動を是正しやすいのです。自分の部下だと、なかなか聞きづらいので、メンターみたいな人を近くにおいておけばいいでしょう。あと、コーチやカウンセラーも悪くはないと思います。

やっぱり、誰しも、耳の痛いことを言われるのは嫌なものです。それが上司等自分の上に来る人であれば、仕方なしに受け入れるのでしょうが、権力を持ち、自分の上に人を置かないと、それは難しい。でもできる限り、真実をみるように謙虚になる、ということも必要かもしれません。

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