ブラック企業は自分だけではなく周囲の人のむしばんでいく

ブラック企業、根絶はなかなか難しく、一定数は必ず残ってしまうものです。そこで勤めている人、は、相当程度大変だと思います。それとともに、その周囲の人に対しても悪影響を与えます。周囲の人、特に配偶者や恋人に対する影響を考えてみましょう。

ブラック企業に勤めていることにより相手が自分に対して時間を使ってくれなくなります。そのことは、相手からは見えないほどに実は苦痛を与えています。結婚しているときのことを考えてみましょう。自分の旦那さんなり、奥さんなりが、夜は12時に帰ってきて、朝は6時には出てしまう。休日も出勤しているか、寝ているか、、となったら、しんどいですよね。結婚しているにも関わらず二人の時間ももてないというのが、なんのために結婚しているかわからなくなります。さらに子供がいたりすると、片方の親が子供の世話を全て見ないといけないので、体力的にも精神的にもしんどい状況になるのは言うまでもありません。

あとは、会話が減る。相手の人は仕事しかしていない、それも、やりがいをもって仕事しているのであればまだしも、降ってくる膨大な仕事をとりあえず片付けている、という状況です。そうすると、話すネタがなくなってきます。おそらく相手側と話をしても、「仕事がつらい」とか、それに関する愚痴しか出てこないでしょう。もちろん、そういう時もあってもいいのですが、ブラック企業に勤めているとそれが常態になってしまうので、これは自分にとっては耐えられない状況となります。

状況の改善が図ることが難しい。これは趣味にはまっていることと比べるとわかりやすいと思います。趣味、というのは自分の意志でやっていることです。そうすると、文句を言う、時間配分を話し合う、喧嘩する、というように、問題解決の手段は一応準備されています。ですが、こと仕事、となると、夫婦や恋人で話し合って解決するということができないです。仕事としてやらなきゃいけない、となると、文句も言えず、ただひたすら我慢する、ということになってしまいがちです。

別れる、ということが難しい。結婚していれば、そう簡単には離婚ということはできません。仕事をしているほうとしては、家庭のために苦しんで仕事をしているんだ、、ということになり、正当性もあるし、周囲も納得できないし、自分としてもそういう判断をしにくい。恋人であれば、夫婦というよりは別れやすいのですが、とはいえ、相手が悪いとは思いにくく、むしろかわいそうとおもってしまったり、あとは相手から魅力がなくなったわけではないので、別れるという選択肢に名残や罪悪感が発生し、別れる、という決定をしにくくなります。

具体的にどうするか。一つは長期か短期か方策が変わってきます。短期であり、見込がつけば、それを前提として対策を打つことがかのうです。もちろん大変ですが、緊急時であればそれ用のリソースを使うこともできるでしょうし、先が見通せれば耐えることもできます。

が、短期で終わるというのは、ブラック企業ではなく、ブラック企業であれば長期にわたりこのような状況が続いていくことが考えられます。そうすると打てる対策は2つです。まずは、相手をブラック企業から退職させる。もちろん、そうなると収入が減ったりとか次の仕事先を見つけなきゃとか、そもそも、退職が難しいとかいろいろあるのですが、それは二人で乗り切っていくことになります。もう一つは別れてしまう。別れて、そのブラック企業から自分に対する悪影響を断ち切ってしまう。自分が勤めているわけではないので、相手との関係をたてばその時点で自分はブラック企業の影響から逃げることができます。

どちらを取るかは相手のとの関係性で変わってきます。相手との関係性が深ければ相手をやめさせる、浅ければ別れる、ということになるでしょう。まあ、結婚していれば前者、恋人であれば後者ということになります。

ブラック企業、根絶というわけにはいかないでしょうし、時として遭遇することもあります。そういう場合、どういう風に対処するか、あらかじめ考えておきたいものです。

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