秘密を持つ際には、秘密を持つことのコスト、というものを考えよう

この世知辛い世の中、生き延びるためには、時には秘密を持つ、いや、持たざるを得ない、ということもあるかと思います。とはいえ、秘密を持つということは結構大きなコストを払います。ので、一度、秘密を持つ前にそのコストについて考慮しておくことが必要です。

まずは、秘密を隠しておくことのコストがあります。ひとたび秘密にすると、それを隠すべく努力をする必要があります。例えば業績が悪い、ということを隠そうとしたときに、帳簿を複数作ったり、証拠を捏造したり。結局、隠そうとすると、そのために時として嘘をつくことが必要なときもあり、その嘘どうしが矛盾しないようにするためにさらにそこにエネルギーを必要とします。結局、秘密を隠そうとする、ということは大変なものです。

また、秘密にする、ということは問題があってそれを隠す、ということが多いです。隠していてなんとか解決する、のであればいいのですが、結構、多くの場合、隠していることにより問題がどんどん、どんどん、大きくなる傾向があります。隠そうとするときだったら、何とかなったかもしれない問題が、隠して発覚した後だと、問題が大きすぎて解決することがより一層難しくなる、ということもありますよね。

後は、秘密を持った時の精神的な負担。秘密を持っている、という状態はなんとなく気持ちが重いものです。いつも、ばれるんじゃないか、とかひやひやする、ということは、精神的につらいところがあります。もちろん、秘密に対する耐性は人によって異なり、「まあ、ばれないんじゃないの。」と割と豪放磊落に構えている人、と「あー、ばれたらやだなー。」と思い勝ちな人では、当然に秘密を持つコストが異なります。後者のほうが秘密を持つことのコスト、というものは相対的に大きくなるものです。

このように、秘密を持つことには、それ相応の負担が発生します。時として、どうしても秘密にせざるをえないこともあるかとは思いますが、秘密を作る際にはコストが発生する、ということは認識しておくことが必要でしょう。やっぱり、できる限り秘密を持たず、オープンにできるような状況にしておきたいものではあります。

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