このコロナ騒動から感じたこと172〜飲食宿泊業等の認証制度

この文章は令和3年9月21日に書いています。新型コロナウイルス感染症、とりあえず、第5波はおさまったかのような様相を呈しています。と、気を抜くと、また、人流が増え、コロナが盛り上がる傾向があるので、なかなか、気は抜けないのですが。気が抜けない中で、どう、生きていくのか、ということは当面の課題となろうかと思います。というわけで(?)今回は認証制度について書いてみました。

認証制度、これはコロナ対策をきちんとしていることですよー、と地方自治体がお墨付きを与える制度です。ポイントは、「宣言する」というようにお店側に対策を任せる、、のではなく、一定の基準を定め、その基準を地方自治体でチェックし、それをウェブやステッカーで公示する制度です。

元々は、山梨県がオリジナルだったと思います。山梨県では、一時期、全国の他の都道府県よりコロナ患者が少ない、ということもあり、一躍、脚光を浴びました。では、山梨モデルを、、と思ったのですが、ぼくは長野県に住んでいるので長野県の認証制度を書いていきます。

長野県には、「信州の安全なお店」という認証制度があります。これが始まったのは、多分、令和3年の5月頃にできたようです。で、9月17日現在で長野県には6,987件、松本市に756件あります。まあ、結構な件数です。

制度については以下のとおりです。まず、範囲は飲食店、宿泊業、理美容、冠婚葬祭、公衆浴場、等等かなり幅が広い。手続は、事業者から県に申請をし、県から基準を満たしているか実地調査が行われ、その結果、基準を満たしているということであれば認証されます。認証されると、クーポン券などの恩典やHPでの公表、があります。

結構、基準は厳しいと思います。換気やソーシャルディスタンス、アクリル板の設置、消毒等々の要求があり、ぼくがみても、「これなら安心して飲食ができるな、」と思えるくらいでした。やっぱり、昨年とかはぼくも飲食店にはちょいちょい、行っていたのですが、「ここ、どうなのよ」と言いたくなるようなところが、結構あったりもするので、これはこれでよかった、というところでしょうか。

残念なのは、認知度がいまいち低い、、ですね。普段の生活で、目にしているはずですが、人の口の端にのぼることは少ないように感じられます。お店の選択の意思決定として、「安全なお店認証だから行こう」とはなることが少ないのでは。気にしない人は気にしないし、気にする人は飲食そのものをしない、という判断に傾きがちです。お店側としても、積極的に売り込みすぎて、逆に事件が起こってもなー、という風に思っている向きもあるかもしれません。あと、認証を受けているお店もまだまだ少なく、ぼくの肌感覚でも認証を受けているお店の方が少ない、と感じました。

ということもありつつ、飲食店や宿泊業の一律管理、ではなく、お店の対応による管理ができるようになった、というのは、今後の産業政策の一検討事項となるでしょう。消費者としても、少しでも安心を感じられるようになる、ということもあり、もっと、広く行き渡って欲しい、制度ではあります。

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