貴社は大切な得意先なので特別に、、、の罠

商売をする時に、「貴社は大切な得意先なので、特別に」といって、サービスをすることもあろうかと思います。個人的には、この方法はいかがなものかな、、と思うこともあるので、今回はそんなことをば。

取引先との関係性が悪化する可能性があります。値段やサービスの決まり方が客観的ではないので、値切られたり、不適当な条件で取引を強いられることがあります。ようは、「自分のことが大切だ、、、というならおれのいうことを聞け」ということです。あとは、言い方によっては、嘘くさく聞こえるということもありますよね。

もう一つは、他のお客さんはどう思うのか。明確な基準があって、値引きとか特典とかあればいいのですが、明確な基準がない場合には不満を持つ場合があります。「なんで、あっこばかり依怙贔屓するんだ。」とかね。そうすると、他の取引先が離れてしまう、ということもあるでしょう。

それとともに、他のお客さんにも同じことを言っていることがばれてしまうと、印象が急激に悪化します。誰しも、特別にされた感、というものは非常に嬉しいものです。ですが、実は他の人にも同じこと言っていた、ということがわかると、特別にされた感がなくなるうえ、だまされた感が発生し、面白くないな~、という気持ちになってしまう、ということでしょう。

ということで、あまり、「あなたは特別」で売らないほうがいいと思います。むしろ、公平性で売ったほうがその時は大変ですが、後が楽かなとも。特典を付けるなら、キャンペーン期間中、とか、早割り、とか、明確な基準を用意したいところです。

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