目に見える成果より目に見えない営みを大切にしたい

人は、なにか、とくに新しいことを始める際には、目に見える成果に意識しがちです。ですが、実は目に見えない営みのほうが大切なのでは、と思うので、今回はそんなことをば。

目に見える成果、例えば、試験に合格する、営業して案件をとる、恋活的なことをして恋人を作る、ダイエットをして体重を下げる、マラソンで完走する、等々。営みをするにあたっては、目に見える成果が目標になっていることが多く、どうしてもそれを意識してしまいます。

もちろん、目に見える成果がわりとコンスタントに直線的に表れる、ということはあるでしょう。そういう場合は、目に見える成果を追っていけば、自然に営みを継続できて、その営みから成果が生まれる、という好循環を作ることができます。

ところが、そういうように直線的に成果があがること、実はそんなに多くないです。逆に、成果の出方が非線形的で、最初のうちは営みを続け努力をしてもなかなか成果があがらない。そういう場合でも、営みを重ねることにより、成果が表れる確率はどんどん高まり、どこかのタイミングで成果が出てくる、ということもあります。

でも、成果が見えず営みを続けるのは、しんどいですよね。そういう場合は、自分がしてきた営みそのものに注目してみたらどうでしょう。

例えば営業であれば何件アプローチしてどういうセールストークをしたか、試験であればどれだけ参考書をよみ問題を解いたか、恋活であればどれだけの人と会いアプローチしたか、マラソンであれば事前にどれだけ走り込んだか、ダイエットであればどういう取り組みをしたか、ということに着目する。できれば、記録をとっておくとより振り返りしやすいでしょう。

基本的に、成果は相手があることも多いのでコントロールすることは難しいです。そこにこだわりすぎると、どうしてもストレスがたまります。他方、営みは自分でできることが多くコントロールしやすいのでこちらに着目できるといいでしょう。

それとともに、できれば先生、コーチ、仲間を作る。時にとして営みの方向性がズレること、つまり成果の出ない営みになっていることもあるでしょう。また、どこまで営みを続けると成果があがるかわからない、ということもありますよね。そういう時に正してくれたり、自分が到達してくれる場所を客観的に教えてくれる存在があると努力しやすい。また、一人で営みを続けると、孤立して結局営みが続かない、ということもありますよね。そういう時、周りに仲間がいれば、一緒に頑張れる、ということもあります。

どうしても、目に見える成果があがらないと焦りがちです。ですが、そういう時こそ、営みを続けることが大切です。そこで、営みそのものを着目するようにすると続けやすいです。あとは、先生や仲間がいるとより営みを続けやすくなるので、自分にとって重要なことであれば、そういった存在を近くにおく、ということもお勧めです。

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