経営者にこそ遊びが必要

経営者、というのは、自分の会社が全て、となってしまうことがあります。経営者だと通常、残業規制はないため、いくらでも仕事ができてしまう。そうすると、遊ぶことを後回しにし、その分、自分の仕事に当ててしまう、という傾向があります。一見、合理的にも見えますが、やっぱり、失っているものもあるはずです。ちなみに、ここでは、家事や子育てといった義務的なところは除き、純粋にホビーの分だけ焦点を当ててみます。

まずは、時間制約と休養を失うこと。自分の手持ち時間を、全て仕事に当てられると思うと途端に時間制約がなくなります。つまり、いつでもできるから、焦らなくてもいいや、、と、いうことですね。そうなると、全体的に、ダラダラとした時間の使い方になってしまう、と思います。また、休まず仕事をすることにより、疲れが溜まります。疲れが溜まると、集中力がおち、ますます、ダラダラとした仕事の進め方になってしまう、という悪循環があります。

ここで、遊びを入れるとどうなるか。遊びの時間は仕事することができません。また、予定がうまく片付かないと遊べなくなってしまう。遊びが時間制約になり、「その時間までに遊びを終わらさないと、」という、追い込まれ感が生まれ結果的に仕事の効率が上がる、ということです。また、遊びにより気分転換ができ、それが休養となるので、次の日から頑張れます。

どうしても、休日の働かないといけない、というのであれば、する仕事の種類を分ける、ということはあると思います。例えば、日常業務、管理業務のような目の前の仕事、いわゆる第一領域の業務は平日にして、新規事業の検討や会社の業務革新のような将来のための仕事、いわゆる第二領域の仕事は休日や時間外にする、ということはあるでしょう。業務の内容が変わってくるので、時間的なメリハリはついてくるのと、第二領域の方が体には負担が少ない(と思う。)ので、ある程度の休養にもなるはずです。

それと、新しいことを思いつく余地が生まれる。いつも環境でいつものことをしていたのでは、いつもと同じようなことしか思いつきません。ですが、場所を変える、することを変えることにより、いつもとは違った考えが浮かび出てくることがあります。それが実は、仕事にも活きてくる、ということになります。これも遊びの効用でしょうか。

もう一つ、一緒に遊んでいる人がお客さんになることがあります。思いもよらないところから、ということが多いです。行きつけのカフェの店主、とか、同じコミュニティの友人、とか、同級生とか。お客さんが増えれば、その分、売上や利益も増えて、これは直接に仕事に役立つことになります。

ということで、経営者であっても遊びは大切です。閃きや売上は副産物なので、時間制約と休養を追いかけて、遊びを構築した方がいいです。特にお客さんは、売上に上げるために付き合う、となると、途端に遊びではなくなり、楽しくなくなるので注意は必要です。

未分類