「聞き上手」とよばれるようになるためには

「聞き上手」、いい響きですよね。実際、自分のペースでどんどん話す人より、結構、好感が持たれたりします。とはいえ、この聞き上手、簡単になれるものでもなく、ぼくも日々苦労をしているところです。その中でも「こんなことがコツなるのかな。」ということも若干見えてきたのでそんなことをば。

一番のコツは相手の話に興味を持つ、ということ。興味をもってきくと、自然に聞く体制になれます。適当に聞き流そうとしたり、技巧的に聞き出そうとしたりしても、あまり響かないでしょう。

そして、可能であれば、相手にとっても、自分にとっても、興味が持てる話題を選ぶといいでしょう。ぼくが選ぶのは、だいたい、相手の仕事について聞くことが多いです。多くの人は、自分の仕事について、多少の愚痴をこぼしたとしても、思い入れを持っている場合が多いです。逆に、ぼく自身は人の仕事の話を聞くのは結構好きななので、割と興味をもってきけます。その他、先方が力を入れている趣味、というのもあるでしょうし、人生観といったものも面白いかもしれません。

聞き方も抽象的な話からどんどんと具体的なレベルに落としていきます。仕事の話の例でいうと、「どんなお仕事をされているですか」、と聞いた時に、「税理士です。」といったように、職業名で返ってくることが多いと思います。ここで、別の話題にうつると内容の深掘りをできなくなるので、もう少し具体的になるよう質問を重ねます。この例だと、「税理士はどんなことをするお仕事ですか?」とかですかね。そうすると、具体的な答えが返ってきますので、そこに質問を重ねていくことになります。端的に、「具体的には?」と、聞いてみてもいいでしょう。また、もう一つ、「例えば?」といって、例示を求めるのも有効で、これも話が具体的な方向にひろがっていきます。

聞き方のパターンについては、もう一つ。それは、理由や背景を聞く、というのがあります。そうすると、その人の持っている価値観が見えやすくなり、話しの内容が広がっていくようになります。上述の例だと、「なぜ、税理士という職業を選んだのですか」、「税理士の仕事の面白味はなんですか。」とかですかね。

あと、フィードバックも大切。フィードバックには、相槌、オウム返し、言い換え、があります。このうち、一番、簡単なのが相槌で難しいのが言い換え。相槌でも、会話の中で同じ相槌を使い続けると、無気力な印象を与えるので、いくつかのパターンを持ち、会話の流れを見ながら、使い分けていくことになります。逆に、言い換えはうまい表現で言い換えると「そうそう。」となって会話がはずみますが、他方で、言い換えを誤ると「いや、そうじゃなくて、、。」と会話のテンポが落ちるので注意が必要です。なので、「オウム返し」のほうが、無難ではあります。なにもフィードバックがないまましゃべるのはきついので、聞いている時になにがしかのフィードバックを返すようにしましょう。

後は、相手の顔色を見る。話にのめっている感じか、それともなんとなく話している感じか。のめっているのであればそのまま続ければいいですし、熱が無いようであれば会話の内容を変えたほうがいいかもしれません。

あと、やたら雄弁な人、いいますよね。相槌が少しくらい適当でも、延々と話し続けるような人が。こういう人と話す場合は、聞き上手さ、というのはあまりいらないのですが、うまく、会話の流れを誘導することは必要でしょう。興味のないことを延々と話したら、それとなく別の話題に変える、とか、終わりの時間をうまく意識させる、なんてのもあるかと思います。

とりあえず、今回はこんなところで。「聞き上手」、ぼくも駆け出しですが、頑張りたいと思います。

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