社会人としてどういうことを勉強をすべきか(3)~目の前の業務のことの学び方

前回から引き続き、社会人と勉強について。その一つとして、目の前の業務についてどうやって勉強するか考えてみました。

まず、業務をする際に前もって、書籍や前回プロジェクトの資料に目を通しておきます。業務を始める前だと、完全に理解するのは難しいとは思うので、概要を理解するとかイメージをつかむとかそんな感じでいいかと思います。ざっと目を通す、そんな感じでしょうか。監査の場面では、前年度や前回の監査調書を見たり、勘定科目に対する監査手続、会社のビジネスの状況などを予習しておくといいでしょう。

いったん業務がはじまったら、必要なところを見ていきます。会計監査の場面では、会計基準や仕訳例などをみて、正しいかとうか確かめたり、開示の他社例を調べたりすることがあります。もう一つ、勉強法としておすすめなのは、可能な限り、実際の実務を事前に勉強したことと照らし合わせてみること。特に、作業的なことで深く追わずとも業務そのものは終わってしまうけれども、あえて、そこを書籍やネットで調べてみるといいでしょう。

更に可能であれば、業務がひと段落したら振り返るといいでしょう。とはいえども、いったん業務が終わると次の業務の準備等も必要とのなるので、終わったことの振り返りまでは手が回らないことも多いのですが。

最後に、少し蛇足めきますが、書籍等で勉強すると、実務で深掘りしたところとその周辺となる知識について俯瞰できるようになります。どうしても、実務だと必要なところだけ深掘り、虫食いになってしまうので、書籍等で知識を体系化しておくと実務での学びより一層効果的になると思います。

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