独裁政治が長続きしてしまう理由を考えてみました

独裁政治、民主主義の世界に生きていると、なぜ、それが長続きしてしまうのだろう、と思うことありますよね。それは、もちろん、独裁者側と独裁される民衆の側にそれぞれに理由があります。それぞれの側に立って要因を考えてみます。

まずは、独裁者の側から。独裁者になれる、ということは、運と能力がずば抜けて高い、ということありますよね。ある意味、一国の頂点に立てる、ということはそれだけの力がある、ということです。そういう人であれば、こそ、長く国民からも支持されるし、自分の保身も計れるわけです。

また、独裁者であれば、権力につく期間が長ければ長いほど、自分の権力基盤を強固にすることができるし、実際にそうします。権力につくのを嫌って、期間的な制限を法律上、設けても、独裁者であればその権力を使って期間的な制限をはずしてしまいます。また、メディアを支配し国民の考え方や行動をコントロールしたり、警察等の国家権力により、自分の権力を脅かすようなものを排除してしまいます。これも独裁制を長続きさせる要因になります。

あと、独裁制の方が、国力全体として高めることができちゃったりもします。民主制だと、色々な利害や価値観を持つ人がいて、なかなか、思う方向に引っ張るのが難しかったり時間がかかったりします。ですが、独裁制であれば、一人の人が決断すれば、皆がその方向に動くので、動きが早く、少数派の意見を無視して多数に都合のいいように動かすこともできてしまいます。そうすると、国全体で見れば、国力そのものは高めやすいのです。優秀な人が独裁者になれば、それが際立つことになってしまいます。

他方、独裁者側だけではなく、民衆側にも独裁制を長引かせる要因があります。やっぱり、独裁者一人で頑張っても民衆に見放されたたら、長続きできないですからね。

一つ目の要因は、人は英雄を好む。何かしら、頭角を表したり、あるところで成功を収めた人に対しては、好意的な感情を持ちます。それが、独裁者の支持に繋がり地位を安定化させます。それらの支持が独裁者の地位をそこに長く保つことを可能にします。

もう一つは、変わることを恐れる気持ち。確かに、独裁者を厭う気持ちはあったりはします。ですが、現状を変化させる、ということに不安を持つ、これも事実です。現状維持、を望む人の気持ちが、独裁者をその座に安住させ、その権力基盤を安定させることに寄与します。

ということで、独裁者が権力に長く座ってしまう理由を考えてみました。やっぱり、どんな人であれ、権力の座に長く座れば、独裁者となってしまう、と考えると、ある一定期間で権力の座から退くのがいいと思います。そこには、民衆の勇気が必要で、それを逃してしまい、独裁者が誕生してしまうと、なかなか、そこから排除するのは難しくなってしまいますよ。

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