勢いがある時は心の重心を低く、落ちている時は高めに持ちたい

人は、勢いがある時、うまくいっているときは心持ちが高くなり、逆にうまくいかない時は心持ちもどんよりと沈んでしまうものです。が、あるべきはその逆なのかな、、と、考えます。今回はそんなことをば。

人間はうまくいっている時はどうしても心持ちが高くなる、ようは増上慢になってしまいがちです。天狗になる、というやつですね。そうなると、人を見下したり調子に乗ったりするという行動になってしまい、心ある人は周りから離れていきます。金目当てや下心のある人が集まってきて、そういう人たちは口がうまいのでさらに慢心が加速します。そうすると、足元を取られるとか、うまくいかなくなるとか、そういうことがあり、没落してしまいます。一旦落ちても、助けてくれる人はなかなか現れず、うまくいかなくなってしまいます。

逆に、落ち込んでいるときに、心持ちが低くなるとそのままズーンと沈んでしまいます。心が沈めば、行動も沈み込むということで、なかなか、浮き上がれません。心的エネルギーが低いとそれはそれで人も集まらない。また、うまくいかないと思い込むと予言の自己成就でやっぱりうまくいかない、ということが多くあります。

人の心は、うまく行く時は高く、ダメな時は低くなります。そうすると、それぞれのマイナス面が強く出てしまい、うまく行く時は「たかころびにあおのけになりて転びにけり」となるし、落ち込むときはなかなか立ち上がれず、いずれの場合もうまくいきません。

なので、うまくいっている時、いっていない時、心のベクトルは逆にしておく方がいいです。うまくいっている時ほど慎重になったり、調子に乗っているように見せない。まあ、「実ほどこうべが垂れる稲穂かな」という感じで。逆に、うまくいかない時ほど、自信を持つ、というか、心の勢いを高く保つ。それにより、うまくいってる時は調子に乗ることにブレーキがかかるし、落ち込んでいる時でも浮揚しやすくなる、というわけです。

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