インドムンバイ ダラビスラムツアー参加記

近日、出張にて2週間の日程でインドはムンバイに来ております。出張、といっても、日曜日は休みだったりもします。その機会をとらえて、スラムツアーにいってきました。

訪問したのは、ムンバイの郊外にあるダラビスラム (Dharavi Slum) 。ムンバイに2,000くらいある、というスラムの中でももっとも大きなものだ、と言われています。このスラムは「スラムドッグミリオネア」の舞台となったところでもあります。

宿泊しているホテルを午前9:00に出て、車でだいたい30分くらいのところでツアーガイドと待ち合わせて出会います。ツアーガイドから、最初に概要と注意事項を。概要として、工業地域と居住地域の2つに分かれていること、及び、人口が公式には120万人、非公式には200万人住んでいることなどの説明を受けます。それとともに、注意事項として、写真をとらないこと、子供にモノやお金をあげないこと、などの説明をうけます。本当は写真を撮りたい風景はたくさんあったのですが、やむなく我慢。

最初は工業地区からスタート。ここでは、リサイクル全般をてがけており、今回見たのはプラスチックとアルミニウムのリサイクルのところです。これを、選別したり、切ったり、溶かしたりして、ぱれっと状のものにして工場に出荷する、という流れになっています。ここに住んでいるのは、他の州から働きに来た人がほとんどで、単身赴任状態でここに住んでいるという説明を受けました。もちろん地区の中にはスナックと日常雑貨を売っている店もあります。

次に居住地区。工業地区と居住地区は大きな道路でしきられています。車どおりが激しいので、わたるのが少し怖いのですが、ガイドさんと一緒にわたります。ここは工業地区とは違い、ムンバイで働いている人が家族で住んでいる、というところです。まずは、細い路地を入り、家の様子を見ます。ここで、ガイドさんからは家に入らないように、また、家の中を露骨に除きこまないよう、注意を受けます。ちなみに、宗教的にはムスリムとヒンディが混在しており、今のところは仲良く暮らしている、という状況のようです。

そして、路地を抜けると、子供が遊ぶ広場があり、そこから皮革の加工場を見学しました。ここでは、原料から最終製品(財布、ハンドバッグ革ジャン等)までを仕上げます。Dharaviというブランドとなっているようです。そこから、マーケットに出ると、肉屋、八百屋、魚屋さんの屋台が道の両端あり、人々がさかんに行きかっています。そして、学校(公立及び私立)を見ます。インドの子供は4歳~16歳まで、義務教育を受けるようで、その中でnatinal languageであるヒンディ語、official languageである英語、regitional languageであるマハシュートラ語の3つの言語を学ぶようです。

一通りの流れは上記のとおり。ここで、ツアーガイドにツアーをする理由を聞いたところ、「スラムというものについて世間では非常に悪いイメージを持たれている。実際は、人が住んで働いているところであり実際に見るとそういった悪いイメージを払しょくできるので、ツアーとして紹介している。」ということでした。実際、アメリカから50人くらいの学生が見学に来たこともあるようです。

自分自身としては、もともと、海外で人々の暮らしをみることが好きなところもあり、活気のある様子を見ることができたのでスラムツアー自体楽しめました。どうしても、スラムというと危険というイメージはあるのですが、必ずしもそうではない、ということもわかってよかったです。だいたいは、一人で歩くことが多いのですが、今回はガイドをつけたことにより見ただけではわからない、背景まで教えてもらい、スラムへの理解が深まったかなと。

 

 

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