事業を引き継ぐことは、おさがりのセーターを仕立て直すことに似ている

このご時世、事業承継ということがフューチャーされています。やっぱり、実際に事業を引き継ぐという人もいるのではないでしょうか。事業を引き継ぐ、というのはおさがりのセーターを仕立て直す、みたいなものだと言えるのかな、、と思います。立て直す、というほど深刻な状況ではないことを前提としています。

引き継ぐべき事業があり、地盤がしっかりしている、というのは安心感があるものです。これが徒手空拳で起業するとなると、スピーディーに事業を軌道に乗せないと食べていけなくなる可能性があります。

例えるで、裸で真冬の寒い中に飛び出してセーターを編んでいるようなもので、セーターができるのが先か、凍えるのが先か、というスピード感になってくると思います。逆に事業を引き継ぐ場合はそこから利益があがっているので、そこまでの切迫感はない、と、感じることでしょう。

他方、事業を引き継ぐ、ということは、どこかしらしっくりこない、ということはあります。もちろん、事業をしていた人と経歴も価値観も経験も違います。また、歩いている時代が違う、ということもあるでしょう。なので、どこかしっくりこないような印象をうけます。例えるとセーターを着てすぐに凍えることはないけども着心地はあまりよくない、ということでしょう。

じゃあ、着ているセーターを脱ぎ捨てて、新しく作り直すのか、というのは、なかなかそこまではいかない、、ですよね。どうしても合わないということであれば、それもやむなしですが、それなら事業を引き継ぐ、ということにはならず、自分で起業するか会社勤めを続けるか、というところでしょう。

結局、その事業に備わっているものを活かしつつ、少しずつ自分の価値観や感覚に合うものになるように働きかけていくということが必要になってきます。周りに合わせつつも、ここ一番ではグッと自己主張をする、とか。これが、まさに表題であげた、「おさがりのセーターを仕立て直す。」というように言うことができるかと考えます。

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