海外に行くと自然と外国語が身につく、の嘘

海外に行けば外国語が身につく、とはよく言われます。とはいえ、必ずしもそうとは限らない面もあったりします。今回はそんなことをば。

海外に行くと外国語が身につく、確かにそれはそういう面があるのは事実です。ですが、そこに至るステップとして、海外に行く→外国語を使う機会が増える→外国語が身につく、となります。一見、当たり前のように思えるのですが、外国語を使わない限り、外国語は上達しません。

実は、海外に行っても案外と英語を使わずに済んでしまいます。例えば、現地にいる日本人とつるんでしまう、ネットでずっと日本語の情報を追いかけてしまう、SkypeやLine電話で日本にいる家族や友達とずっと話してしまう。とか。生活においても、買物や乗り物にのるのにはそれほど言葉は使わないですよね。

どうしても人間は楽に流されるので、海外に行っても外国語を使わなくて済むなら使わずに済ませてしまう方向に行きがちです。そうすると、外国語を使う機会はそれほど増えず、結局思っているよりは外国語が上達しない、、となってしまいます。

もちろん、これは人にもよるのですが、海外にいるとストレスがたまるのは事実です。なので、日本語にふれたいという気持ちもわかりますし、ある程度は日本語にふれる、ということも大切でしょう。最終的には自分の中で、日本語的なものと海外の言語とのバランスを見つけそれを維持するということが大切なのでしょう。ですが、折角海外に行っていることですので、外国語にふれる機会も増やし、言語の習得や文化の理解に努めたいものです。

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