win-winを目指す、7つの習慣ボードゲームをやった時の違和感とそこから得られた学び

先日、松本にあるコワーキングスペースで「7つの習慣ボードゲーム」になるものに参加してきました。ボードゲーム、というものの色々と考えさせられることがあったので、そんなことをば。自分の既存のボードゲーム感を崩す、非常にいい体験ができたと思います。

7つの習慣ボードゲーム、自己啓発書としても有名な「7つの習慣」を理解するために作成されたボードゲームです。パッと見、会社の社長となり、人を雇いプロジェクト等でお金を稼ぎ、それによりミッションを達成する、人生ゲームに近い雰囲気があります。

とはいえ、通常の人生ゲームとは少し違う趣というのもありまして。例えば、

  • ゴール条件はあるもののゴールを達成したときの優劣というのがない。
  • プロジェクトを行うときに一人で独占するよりほかの人と協調したほうが利益が大きくなる。
  • 目指すものが微妙に違うのでお互いが交渉しながら、それぞれが利益を大きくする形にしてゲームを進めることができる。

というように、競争して自分だけが勝とう、とするより、お互いがより助け合いゴール条件を達成する、win-winを目指したほうがいい結果が得られるようにゲームがデザインされています。win-winという概念は7つの習慣でも非常に重要な概念となってくるので、それが学べるような作りになっているわけです。

僕自身は面白い、、と思いつつ、ゲームをしながら若干の違和感を感じたのも事実。その違和感はなんだろなー、と思うときに、通常のボードゲーム的なものは、win-winではなく、競争して勝つこと、つまり誰かが勝てば誰かが負ける、というゼロサムゲームであることが多いでしょう。これは、人生ゲームしかり、モノポリーしかり、将棋しかり、麻雀しかり、多くのゲームが競争することの楽しさを追求しています。ですが、7つの習慣ボードゲームは、自分一人がゴールを達成するのが目標ではなく、みんなでうまく助け合いながらゴールを達成する、という、今までのゲームとは違ったものです。なので、どうしてもやりながらしくっとこないところを感じたわけです。

とはいえ、社会というのは、ある側面ではゼロサム、ある側面ではwin-winなところがあり、どちらが片方だけの原理で構成されている、ところはないはずです。win-winを意識したほうが、成果が大きくなる、という局面も結構たくさんあるはずです。ですので、時にはこういったwin-winを目指したゲーム、というのもあるべきだし、それをすることには大きな意義があるのでは、と思う次第です。

ちなみに、上記でゼロサムゲームということを言いましたが、これはというのは全プレイヤーの利得を足すとロになるということです。つまり、10点とった人がいれば、10点失う人が必ずいる、となります。こうすると点数の取り合いになり、点数の多寡で優劣が決まります。麻雀なんかを想い出していただけるとわかりやすいかなと。

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