現状不満足力と現状受入力のバランスをとろう

現状について、どう捉えそれをどのように変換させることができるか、ということについて現状不満足力と現状受入力に分けられると思います。それぞれが逆方向のベクトルを向いているのですが、それぞれバランスよく使っていくことが必要です。

まずは、現状不満足力とは、現状に満足せず状況を改善させようとする心の力です。別の言い方をすれば、向上心ということもできるでしょう。現状不満足力が強いとそれを変えようとするので、そこから行動が決まり、行動すれば何かしら変化が出てきます。変化がいい方向に向けば、現状の不満足が解消します。とはいえ、そこに満足するのは一瞬で、現状不満足力が強いのであれば、現状に不満が生まれそこへの対処が発生します。

逆に、現状受入力とは、現状からいいところ見つけ肯定的に受け止めようとする心の力です。現状が問題があっても、耐えることができるので耐久力、と言ってもいいと思います。やっぱり、足るを知る、というか、いいところを見つけて心安らかになることができます。人間、100%自分が望んだ状況になる、ということはないため、どこかで現状を受け入れていく、ということもまた必要です。

この現状不満足力と現状受入力、どちらか片方だけではなかなかうまくいきません。まず、現状不満足力についてですが、これが発揮されると疲れるのです。現状と自分が思い描くあるべき姿とギャップが生まれ、このギャップが自分をイライラさせたり焦らされたりもします。まあ、モルモットが回転車をコロコロと走っている感じでしょうか。

逆に現状受入力だと、現状を受け入れてしまうため、現状を変えよう、というモチベーションが生まれません。自分が行動を起こさないと、そのまま続いてしまうので、状況の改善や自己の成長といったことが見込まれなくなります。

ということで、現状不満足力と現状受入力のバランスを取る必要があります。車で言えば、アクセルとブレーキをうまく使い分けていく、ということになるのかな、、と思います。

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