会計の本来的なんだけど、意外と忘れられがちな役割を考えてみます

会計の役割、といっても、上場企業や大会社ではなくて、中小の会社についてです。中小の会社だと、税務申告や業績管理、と捉えがちですが、それ以外に大切なことがあるのです。

それは、報告責任を果たす、ということです。もともと、会計ということは、資本と経営が分離した際に、経営者から株主に対して、その委託を受けた資金の運用結果を報告するためのものです。ですが、中小企業だと、株主=経営者となり、借入とかもなければ、報告する対象がいなくなります。そうすると、場合によっては、「まあ、税務署に怒られないような決算を組んどけばいいかな」となります。

ですが、やっぱり、きちんと会計を行ない、決算を組む、ということが求められる場合もあります。例えば、外部株主がいる、ということや、銀行からお金を借りるとその人たちに決算書を提出する、ということもあるでしょう。そういう場合は、前者のようにほとんど開示しなくてもいい、という場合と比べて少しは気を遣う、というようになるでしょう。

とはいえ、年度決算では税務署に提出する決算書である以上、そんなにいい加減なものを出すわけにはいかず、それほど内容は変わらないかもしれません。

むしろ、月次決算をどうするかということも考えないといけない。月次決算をどうするかですが、基本的に月次決算は開示しないことが多く、特に税務会計は年度決算しか、申告の対象にはならない、ので、月次決算をどこまで精度を高くするか、場合によっては月次決算はせず年度だけ決算をするということもあるでしょう。ですが、例えば、月次決算を銀行に提出する、みたいに外部の第三者に提出する場合は、月次決算ということである程度は暫定ということがあったとしても、それなりな精度は求められてくるので、結構きちんと作る必要があります。

ということで、会計の役割の中で、説明責任を果たす、ということがあり、それについてはきちんと果たす責任があります。

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