遊牧民的な考え/生き方、農耕民的な考え/生き方、どちらを持っているかで生活は変わる

先日、家を買うべきか、買わざるべきかというブログを書いた時に、結局、最後はその人の価値観に依存する、ということを書きました。この時のの価値観として、その人のタイプが農耕民的か遊牧民的かで分かれるでしょう。そのことを少し綴ってみます。

農耕民的な生き方

ここでいう農耕民的な生き方とは、一つのところに定住して、そこに根をはるような生き方をする、ことをさします。つまり、地域に根差し、そこで仕事を見つけ、人間関係をはぐくむ、というようなライフスタイルです。そこに根をはる、ということは、家もそこで買って、一生をそこですごす、という志向をさします。多くの人はこのような生き方を選択することが多いようです。

遊牧民的な生き方

農耕民的な生き方、とは逆に遊牧民的な生き方というものがあります。これは、一つのところに根をはらず、いくつかのところに移り住んでいき、地域と地域の間を動き、その場その場で人間関係をはぐくむ、という考え方です。遊牧民的な生き方に立つと、基本的には家は買わず、いつでも動けるような身軽な状態にしておく。もしくは、いくつか拠点を持ち、拠点ごとに家を持つということもあるでしょう。

遊牧民的な生活、旅人として生活する、いくつかの年に拠点をおいて生活する、ように、その土地その土地への定着どあいは異なるものの一つのところにとどまりたがらない、というところは基礎にあるようです。「男はつらいよ」の寅さんも典型的な遊牧民的生き方といえるでしょう。

どちらを選択するか

どちらを選択するか、一つは価値観があるでしょう。一つのところでじっくりとその土地と付き合っていく、もしくは、色々な所を見てみたいと思うか、それはそれぞれの人の考え方によるところです。ただ、ここの考え方が違う人はなかなかうまくいかないかもしれません。

あとは、ライフサイクルや仕事内容によっても送る生活スタイルは異なるかもしれません。子供が小さい頃はある程度農耕民的な生活ということを選択しないといけないでしょう。逆に、独身、もしくは子供がいない、ということであれば、定住する必要はあまりないとも。学生さんであれば、その時期しかそこにいないということもあるでしょうし。

仕事としても、商社のような仕事を選べば、転勤や海外出張というのも多くなり、なかなか、根を張る生き方は難しくなるかとも。ですが、通常、転勤が想定されない会社も多く、そういうこところに勤めれば農耕民的な生活にもなるでしょう。

それと、技術の発展により、遠く離れていてもコミュニケーションが取れるようになりました。メール、LINE、メッセンジャー、Skypeにより安価、かつ、即時に連絡がとれます。また、facebookやブログで距離のある知り合いに向けて近況を報告することもできます。こういった、コミュニケーション手段を活用することにより、遠く離れた人とも比較的スムーズにコミュニケーションをとることができ、人間関係を維持することが可能です。

人生をよりよく生きるためには

人生をよりよく生きるためには、自分が遊牧民的な考えを持つのか、農耕民的な考えを持つのか、把握しておくといいでしょう。もちろん、程度問題はあり、遊牧民的な生活といっても、寅さんのように年がら年中旅をしている、こともあるでしょうし、オフィスを持たず転々とすることもありますし、3~4年は定住してその後移動する、ということもありますし、拠点をいくつかもってそこを行ったり来たりする、ということもあります。

おそらく、ここで大事なのは、自分の傾向を把握し、仕事や人間関係のデザインについて、その傾向をある程度反映させる、ということがいいのかなと。自分自身はどちらかというと遊牧民的な考え方を持つようなので、ある程度はそこをふまえて人生をデザインしていくのかな、、となんとなく思ってはいます。

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