英語でのコミュニケーションは必ずしも英語力だけではない~専門性、論理力、勇気を

英語でコミュニケーションをとるためには、英語力が必要です。ただ、英語でコミュニケーションをするためには、英語以外の要因も大切となるので、そこについて、まとめてみます。

専門性

まずは、専門性。自分の専門とする事象かそうでないかでコミュニケーションのとりやすさが異なってきます。日本語でのコミュニケーションでも、自分の得意領域以外の専門分野だと結構厳しいですよね。それと同じで英語であっても、自分の専門領域だとすっと入ってきます。後は、英語で専門的な文書を読んだり書いたり、議論したりする場合にはあらかじめそのことを日本語で学んでおくとスムーズに理解することができますよね。

例えば、私の場合は、会計/ビジネス/経済が専門であるためそういった議論をする、そういった文章を読む、といったことは割と得意です。逆に、物理学の話とか英語で話されたことがあって、全く持って理解できなかったということがあり、やっぱり専門性は大切かと。

ちょっと関連したことですが、色々な方面で知識をもっておくとコミュニケーション全体に役立てることができます。

論理力

次は、論理が通っているかどうか、です。論理通っていないと、いくら英語そのものはよくても意味を通じさせることができません。流暢な英語を聞いて、「何言っているかよくわからないな~。」と思って聞いていると実は論理が破たんしていた、とか、長々としゃべっているが内容がなかった、とか往々にしてあります。また、和訳をお願いしたときに、センテンスセンテンスではうまく訳せているのですが、全体を通して読むとよくわからない。よくよく、原典と比較してみると、翻訳された文章の論理の流れがおかしくてそれでよくわからなかったということもありました。この場合、パッと見はうまく訳せているように見えるので注意が必要です。

論理でひっかかるのはnon nativeよりnativeや帰国子女のほうが多いかな、という印象をうけます。non nativeは伝えさせる、ということを腐心するため論理は意識しています。逆にnativeや帰国子女のほうが英語が普通に話せる分、論理に注意がまわらず、わかりにくい話であったり、文章であったりします。そのため、英語が上手と思っているひとほど論理には注意しましょう。

勇気

最後は勇気。なかなか英語で話をする、と、「うまく聞き取れないのではないか。」、「うまく話せないのではないか。」と尻込みしてしまう傾向があります。そうすると、つい話す機会を避けてしまったり、そのこと自体がメンタルブロックになってうまくコミュニケートできなかったりもします。そうすると、なかなか英語でうまくコミュニケーションできません。逆に、勇気をもって話をしてみると、自分と思っている以上に通じたりもします。

正確に伝えよう、とするとどうしても文書によるコミュニケーションが多くなってしまいます。そのため、どうしても会話によるコミュニケーションを避けてしまう傾向はあります。時には勇気を持って会話する、ということも必要でしょう。

まとめ

英語は単純に英語力だけではありません。自分としての専門性知識、論理、勇気を持つとスムーズにコミュニケーションを取れるでしょう。

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