組織人と個人の境目の中で

多くの人は、会社を始め、なんらかの組織に属しています。すなわち、組織人と個人としての立場をもっています。この、組織人としての立場と私人としての立場、時として矛盾するときがあります。

ひとたび、組織に属すれば組織人として程度の差こそあれ、組織人としての行動 / 考えを求められることがあります。すなわち、自分が属している会社組織の利益を考えて行動することが大切となります。例えば、毎日会社に行く、業務に真面目にとりくむ、会社の行事に積極的に参加する、固めな服装をする、等々、色々とあります。組織人としてやっていくためには、それに沿う必要があります。

その他、組織からは離れた個人としての立場があります。誰しも、組織ではなく、プライベートな立場、というものがあるはずです。たとえば、友人関係、家族との関係、趣味、のような活動。もしくは、価値観、考え方、思考方法等内面的なこと。というように組織とは離れて、個人というものがあります。

時折、組織人としての立場と個人としての立場が矛盾することがあります。つまり、組織の利益と個人の利益が相反するようになること。よく言われる、ライフワークバランスが崩れるようなことですね。また、組織としての価値観と個人としての価値観が矛盾することもある。たとえば、組織人としては自分の組織から人が離れるのは困るが、個人としてはその人の考えを尊重したい、、ということはあるかと思います。

こうやって、組織人と個人の矛盾、どう解消するか。もしくは、されるか。一般的に、組織の上層部にいけばいくほど組織と個人の一致が強くなります。つまり、組織の業績がより個人の利益に結び付くようになれば組織人であることのメリットが多くなります。やっぱり、組織でも上層部にいけばいくほどロイヤリティは高くなります。他方、下層部にいる人はそれほどロイヤリティは高くない。だからこそ、上になればなるほど、離れにくくなるわけです。

とはいえ、すべての人が組織で上層部に行けるわけではないでしょう。そういう場合は、まず、組織とは一線を画す。例えば、会社での付き合いを減らし外での付き合いをふやす、会社の行事には出ない、つきあい残業はしない。これはこれで寂しくもありますが、一つの方法です。もう一つは自分で組織を作ってしまうことかな。そうすれば、ある意味組織=個人なので組織にコミットできるでしょう。

組織人としての自分と、個人としての自分、時折矛盾を起こしますが、うまくつきあっていきたいものです。ちょうど自分は管理職になって、約2年ほどたち、徐々に組織人としての側面が強くなったな~、と思います。そうなると、個としての価値観との両立が大変なものです。

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