英語を和訳した時の正確に、読みやすくするための、見直しのポイント

前回は、英語の和訳を分かりやすく、読みやすくするためのポイントを記しました。今回は、いったん、翻訳した和訳をどう見直していくか、ということを考察していくようにします。

翻訳してから時をおく

可能であれば、翻訳してから、ある程度時を置いてから見直しをするといいです。というのは、翻訳したばかりの時に見直しを行っても、内容が頭に入っているせいか、見直してもあまり誤りには気付きません。時を置いてからだと、英文の内容が記憶から薄れ、素で訳文に立ち向かえるので訳文の誤りや表現がこなれてないところが見えやすくなります。そうすることにより、訳文の内容をより正確に、より読みやすくなる、なります。

できれば、2~3日はおいてから見直しをしたいものです。それが難しくとも、一服入れてから見直しをして、あくまでもいったん完成したらすぐに「できたー。」としないほうがいいですね。

紙に打ち出す

これは、見直しの時の大きなポイントです。画面上で見ると、どうしても誤りを見つけにくくなります。打ち出してみると、画面で見ていたときとは、違った視点で見ることができるので、誤りやこなれていない表現を見つけやすくなります。やっぱり、目が新しくなる、というところがあるのかな。

訳文のみを見る、ということをする

見直しの時に英文と訳文を照らし合わせて正確に翻訳できているか、ということをチェックする人は多いと思います。それはそれで非常に重要なのですが、そうすると日本語として読みやすさという観点が抜ける可能性があります。これをチェックするためには、まず、訳文のみを見る、ということを心がけてみるといいでしょう。そうすると、日本語での読みやすさ、というところが見えてきます。また、訳文をざっとみると、英文と訳文を照らし合わせることからは把握できなかった、誤りが見つかることもあります。

第三者がチェックする

一番、効果が高いことが第三者がチェックすることです。同じ人の見直しだと、どうしても内容が頭に入っていること、自分自身がしたこと、ということにより、誤り、わかりにくい表現が見つからないことがあります。そのため、第三者がチェックすることが有効です。また、チェックの際には、訳文と英文の照合(正確性のチェック)、訳文のみを読む(読みやすさのチェック、概括的な正確性のチェック)をする人を分けると有効です。一般に訳文のみを読むほうが時間がかからないので、会社組織等では職階が高い人がこの分を担当します。

まとめ

正確で読みやすい訳文については、見直すことが必要です。見直しも、色々とテクニックがあるので、できれば全部使うと効果的でしょう。

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