個人的には、HIS沢田社長の考えは合理的だと思うし、応援もしたい!


HIS、かつては格安航空券の発売で一世を風靡した旅行会社です。僕も、社会人なりたての頃からお世話になっており、今だと、「格安」だから買う、というより、「老舗」としての安心感があるから、そこから航空券等を買っています。そのHISの社長が、なにやら、考え事があるようで、そのことについて少し綴ってみました。

まずは、出典の西日本新聞から引用から。

旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)会長兼社長で、長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス(HTB)」社長も務める沢田秀雄氏(66)が来年3月から、たった1人で3カ月から半年間の世界旅行に出る。主に視察目的だが、秘書などは同行しない予定。

とあります。つまり、上場会社の社長にも関わらず、一人旅立ち、旅に出ている期間は会社の経営は他の人に任せてしまう、というわけです。

なかなか、思い切った決断で、批判もあるところかと思いますが、個人的には合理的な判断だと思います。一つは、インタビュー中もあるように、「私が長い間いなければ、これまで私の指示待ちだった部下が自分で考えて決めるようになり、人が育つ」ということ。上の役職の人が不在になれば、その下の人が順繰りにその役割を担う必要があります。そうやって、高い役割につくことによりその役割に合わせて人が育つことになります。これが、いわゆる「地位が人を育てる」ということです。事業承継という観点からも有効なのではないかなと。

もう一つ、経営者としての重要な役割として、「会社の在り方、方向性を考える。」ということがあるでしょう。ただ、通常業務(決裁、会議等)という作業的な業務は、「考える」というとは正反対な活動で、これに忙殺されると本来すべき「考える」時間がどんどん減ってしまいます。そういうところを強制的に排除し考える時間を作る、ということは合理的です。また、業務から離れたときに「旅に出る。」というのは、経営している会社が旅行会社であるところにも、また、本人の興味関心に一致するという点からもうまくできているのかと。

最後に同じ旅人として「一人旅の危険性についても「人間死ぬときは死ぬ」と意に介していない。」というのは、「まさに!」、と思いました。一人で旅行をする、特にある程度治安が悪いところに、となると、やっぱり不安になります。行く自分自身も不安ですし、周りの人のほうがもっと不安です。とはいえ、一人旅に出ず日本で暮らしていたとしても、病気や事故に合うということもあるでしょう。であれば、自分が旅行に行きたい、と強く願うのであれば、旅行に出かける、というのは普通の心理でしょう。もっとも、リスク管理をきちんとすれば、旅に出ても事故にあったりする確率はだいぶ減ります。

というわけで、ビジネスパーソンとしても、旅人としても一定の合理性はあります。なので、僕個人としてはこの考えを応援したい、と思う今日この頃です。

 

 

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