上海今昔旅行記④~老街がさびれている?

久しぶりに訪れた上海、かつての自分の勤め先、住居の周辺、よく行っていたところ、等々、めぐってきました。そんな中、老街がさびれているのでは、、と感じたのでそんなことを綴っています。

老街、中国語の発音だと、ラオジエと読みます。字のごとく、古い町、昔ながらの街並みという意味です。つまり、よく言えば昔の風情を残していて趣がある、ですし、悪く言えば古臭いと言えます。

ぼくはこの老街の雰囲気が好きで、上海に住んでいた時から老街を訪ねてうろうろ歩いていました。なので、今回も是非、老街の空気感を味わいたく、訪問してきました。

まずは、豫園の南側にある上海老街です。ここはわりと大きく、活気があるエリアだったと記憶していました。今回、ぼくが訪ねた時はこんな感じです。

で、6年前はこんな感じ。上と比べると露店が色々と出ていて活気がありますよね。この通り、かつては露店や食堂がずらりと並ぶとおりだったのですよね。ですが、今は、このあたりは閑散としていて、露店や食堂はほとんど見当たりません。

この先には、お肉屋、八百屋、魚屋があったのですが、やっぱり、お店の数は若干減っている印象を受けました。全体的に、街の感じが少し寂しいような気がします。

そして、もう1点。新天地から少し歩いたところに、骨董市がありました。その道の両側にずらっと小さなお店が並び、さらにその先に骨董品を扱った店がずらっと並んでいました。その時の写真は手許にないのですが、歴史を感じさせる建物が赴きがあるように感じたのと、骨董市の手前の通りは生活感や賑わい感があり、見ていて面白かったです。

ところが、今回行ってみてびっくり仰天、なんとその古い建物が並んでいる通りが消滅していました。今は、こんな感じで再開発されてしまったようで、かつての骨董市の面影が見当たりません。観光客の立場としては、少し、残念、といったところでしょうか。

やはり時の流れというのでしょうか、こういった古い町並みは減っているような気がします。住む人からしたら、古く住み心地の悪い住居より新しく快適な住居に住みたい、という気持ちもあるでしょうし、政府当局の街づくりの考え方もあることでしょう。

もちろん、他の場所にはこういった老街はまだあるでしょうし、豫園のほうはタイミングの問題もあるかもしれません。ただ、徐々にこういった老街は減っていき、新しい町並みになったり、観光地化される、ということなのかな、、と思うと、少し寂しく感じる今日この頃です。

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