「社長のための1年で会社を黒字にする方法」に学ぶ財務会計の必要性

会計と聞いてどんな印象を持ちますか?世間的には、財務会計の知識はあまり経営には役立たたないと考えられているふしがあり、特に規模が小さめな会社ではその点がおざなりにされているところがあります。

業績の上がっていない会社の特徴とは

公認会計士である武田雄治さんは著書である「社長のための1年で会社を黒字にする方法」の中で業績の上がっていない会社における帳簿の特徴を以下の様にあげております。

1.損益区分を間違えている。

2.発生主義ではなく現金主義で記帳している。

3.収益と費用が同一の会計期間で対応していない

そのため、会計数値が適切に企業の状況を反映していない、と指摘しております。

 

正確な帳簿をつけないとなぜ業績がよくならないのか

正確な会計帳簿をつけることにより会社の現在の状況を把握することができます。逆に、正確な会計帳簿をつけていないと、それにより、導きだされた会計数値は会社の状況を反映しておりません。そのため、会社の状況を正確に把握することができず、誤った経営判断をしてしまい、業績がよくならない、ということになります。

ビジネスパーソンが会計を学ぶ必要性

上記であげている、損益区分、発生主義、費用収益対応の原則は財務会計の主要な原則です。つまり、財務会計における主要概念を理解し、それに基づき会計帳簿を作成することにより、会社の業績を向上させることができます。それをするためにも、特に起業家であるとか、規模が小さめな会社に勤めている人こそ、会計を学びその基礎概念を把握しておく必要があります。

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【編集後記】

昨日は、来週、開催予定の会計入門セミナーでどのようなことをとりあげるのか、案を練っていました。なかなか難しいのですが、参加者の方に少しでも会計の面白さを知っていただけるようなセミナーにすることができるよう尽力します。

会計/税務/監査