参謀を持つことの必要性

参謀という役割は大切です。現代でいえば、コンサルタントや経営企画室、ナンバー2あたりがその地位に就くかと思います。その必要性について考えてみました。

組織の役割分担として、決定する、考える、実行する、の3つに分けることができます。そのうち、参謀は、考える、ということがメインの業務となります。一般に、長やリーダーが「決定する」ということを行います。メンバーとか部下とかが、「実行する」ということをします。もちろん、一人の人が2つとか3つとか役割をかけもつこともありますが、やっぱり、分かれている、ということが望ましいのです。

では、決定する人が考えるひとを兼ねるとどうなるか。そこで、問題になるのが、時間、専門性、客観性ということです。

まず時間ですが、考えることは時間がかかります。決める人は、色々と決めないといけないことが多く、考えることに時間を割けないことがあります。そのために、考えることが専門の人がいて、選択肢やプロセスを作って、決定しやすい状態を作ることになります。

専門性ですが、当たり前ですが、決める人はすべてのことを知っているわけではなく、どうしても、弱いところ、うといところがあります。そういった領域については、専門的な知識や経験を持っている人を参謀として招いて、そういった、専門的な知識や経験の不足を補完します。

それと、意外と盲点となるのが、客観性。もしくは、俯瞰性といってもいいかもしれません。決定する人は当事者なので、主観的になってしまったり、一部の部分のみを注目して、判断してしまう、ということもあります。参謀は、そういったところから離れているので、客観的に物事を考えることができます。

「考える人」と「実行する人」を兼ねることはできるか、というと、部分最適になりやすい、ということがあります。つまり、自分や自部門にとって都合のいい、選択肢や考えが出てくる可能性があります。例えば、会社としてやったほうがいいと思っても、個人としてやりたくない、めんどうくさいというような考えは提案しない、ということですね。なので、考える人はやらなくてすむ、ようにしてあげる、というのも一つの方法です。

ただ、注意したいのは、あまりにもそこがあからさまになると、実行する人のモチベーションが落ちてしまうので、そこは注意ですね。

ということで、参謀、やっぱりおきたいところではあります。少なくとも自分が苦手とする分野については、参謀をおいてもいいかなー、というところです。

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