監査担当者は「社外の経理部長である」という、心意気を持つべき

先日、できる限り、監査担当者は自分で入力しない方がいい、ということを書きました。じゃあ、どうすればいいか、考えてみました。記帳代行だと、話がだいぶ変わるので、今回は、会社の経理の担当がいて、基本的にその人が入力する、ということを考えてみました。

一番先に押さえておきたいのが、マインドセット。そう、監査担当者は社外の経理部長である、という認識を持つことが結構大切だと思います。

経理部長は何をするか、といえば、対社長でいえば、会社の経理の報告や状況の説明、をします。管理会計的なお話をすることもあります。あとは、法規制の変更があればその対応を話し合いますし、効率化の方法や節税の仕方もアドバイスします。社長の話に耳を傾け、経理の観点から意見を言ったりもします。そうそう、事業計画を作るなんてこともありそうです。

他方、対経理担当者ということで言えば、ちゃんと仕事できているかどうか、つまり、入力状況のチェックをします。その結果、誤りがあればそれを指摘し、指導します。また、イレギュラーな取引など、質問事項や相談事項に対するアドバイスもします。そのほか、効率的なシステムの使い方や愚痴を聞いたりもします。

上記は、経理部長の仕事、だと思いますが、これがそのまま監査担当者の仕事になります。通常、中小企業では経理部長はいないですからね。そこを埋めることが必要なのです。で、入力業務は経理担当者の仕事であって、経理部長の仕事ではないはず。もちろん、指導の一環として入力をして見せることはあるでしょうけども、毎月することはない、でしょう。

ということで、監査担当者は、記帳業務など経理担当の仕事を取らない、ということが大切です。とはいえ、一朝一夕には無理な面もあるので、時間をかけてうまく経理の方に仕事を手渡していくことが必要でしょう。

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