長くお付き合いする相手に対して気を付けておきたい値段のこと

会計事務所もそうですし、その他の業界でも一つのお客さんと長く付き合う、ということはあろうかと思います。それは、売上が安定して非常にありがたいことですが、一つ、気を付けたいことがあります。今回はそんなことをば。

それは、値段です。継続的にお付き合いすると、どうしても値段が固定化しやすくなります。値上げをお願いするのは、結構、心ぐるしく、まあ、去年と同じでいいや、、となりがちです。それも、大口のところだと、採算性に大きな影響を与えるので、値上げを頑張ったりもするのですが、小口のお客さんだと、値上げの効果より、面倒くささのほうが苦になり、つい、同じ金額で引継ぎとなります。

ですが、物価水準や人件費の水準というのは、じわりじわりとあがるものです。時として、一気にあがってしまうこともありますが、従前の日本では少しずつあがっています。さらに悪いことにじわじわなので、その影響をきずきにくい、という面があります。

とした場合、10年とか20年とかたつと、最初のうちは適正価格だったのが、徐々に価格と原価のバランスが崩れ、採算が悪化します。そうなったときに、値段をあげるとなると、結構、無理な上げ方(従前の2倍とか)をせざるをえなくなります。また、新規の顧客についても、従前のお客さんと同様の価格水準で案内しがちなので、それも採算の悪化を招きます。

ということで、定期的に値上げを図っていく必要があります。やっぱり、5年に1回くらいは見直したいところです。それとともに、イベントがあって、値段を上げやすいタイミングは外さないようにしたいものです。もちろん、全てのお客さんについて適正な価格で案内することは難しく、採算が悪いところもあるのですが、少なくとも、あるべき価格水準を意識しておくことが必要です。

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