異文化コミュニケーションに横たわる3つの壁

異文化コミュニケーション、いやはや、難しいものです。どこに、難しさがあるのか、考えてみました。とりあえず、3つ思いついたので、順繰りに書いていきましょう。

一つ目の壁は、言語の壁。まあ、それはそうだな、というところです。母語でない言葉でコミュニケーションを取るのが結構難しかったりします。大体は、英語でコミュニケーションを取るのが一般的ですが、お互いがネイティブでない場合は、それはそれで話が通じない、ということあるでしょう。たとえ、相手が日本語を話してくれたとしても、相手の日本語力によってはうまく通じない、ということもあります。ので、言語の壁、というのは、高いものです。

二つ目の壁は、文化の壁。考え方、価値観、風習、習慣、傾向、と呼ばれるものです。言語と違い、各人の心の中にあるものなので、明確に表れにくい、ということがあります。ただ、その人の行動や言動はその人が抱える文化によって影響を受けるので、文化が異なればコミュニケーションにもズレが生じやすいです。たとえば、日本人であれば時間に厳格だけど、他の国の人はそこまででもありません。なので、待ち合わせ一つとっても、日本人側は「なんで、遅れてくるんだよ」と不満に持ちがちだけど、他の国の人は「それくらいでそんなにめくじらたてんくても、」と思っていたりもします。

三つ目の壁は、立場の壁。立場、というのは、組織内での立ち位置、職業、当人同士の関係があります。実は、異文化ではなくても、立場の壁があります。ぼくは会計事務所の人間なので、経理の人、特に経理部長と話すと話がサクサク流れているのを感じます。社長になってくると、ちょっと、感覚が合わないな、ということあります。逆に、外国の人でも会計士同士だと、うまく話が流れることがあります。

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