売上を気にせずビジネスをするためには

売上を拡大すべき、というのが、ビジネスの鉄則と言われています。ただ、時として売上の拡大をせずに、事業をする、という考え方もあります。ぼくも、当初はがつがつ売上を伸ばしにかかるのは、、と思っていましたが、よくよく、考えてみると、売上を一定に保ちながら事業をするのは結構難しいのです。いくつかのハードルがあるので、今回は、そんなハードルを説明します。

一つ目のハードルは人を雇わないことです。逆に人を雇う、特に正社員なんかで雇うともう、売上の拡大は考えざるを得なくなります。人を雇えばその人に給料を払う必要があります。また、仕事を配分することも必要です。売上がないから、仕事はないし、給料もなしね、というのは、まあ、通らない話です。仕事や給料のもととなるのは、売上なので、そこを一定程度確保することが必要です。それとともに、人を雇うと給料をあげないとならず、売上が頭打ちだと、昇給が苦しくなります。昇給を耐えるためには、売上をあげて人を増やして人件費の単価をさげていく必要があるでしょう。ということで、人を雇うと必然的に売上拡大からは逃げられません。

じゃあ、人を雇わなければいい、のですが、それだけでも不十分です。たしかに売上で生活に必要なお金が賄えればいいのですが、これが、じわじわと増えていくものです。特に、子供がいると顕著ですよね。それ以外に、家族の介護や当然娯楽にもお金を使いたい、というと、一定以上は売上を確保する必要はあるでしょう。

最後に、一定の水準に保つ、ということは、努力をしなくてもいい、ということではありません。やっぱり、経営努力をしないと、少しずつ売上は減っていくものです。売上が下がれば生活資金が減り、生活水準が下がってしまうので、歯止めをかけることは必要です。ですが、時がたてばお客さんが減る、商品やサービスが陳腐化する、競合他社が現れる、という状況があり、それがボディブロウのように売上を削ります。一定程度は、努力をして、売上を保つということはやっぱり必要なのです。

ということで、売上を保ちながら事業を継続させる、ということはやはり難しいものです。売上拡大を志向しつつ、ビジネスをする、ということのほうがしやすいですね。

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