組織の上と下で視線の幅や遠さが異なる

会社組織であれば社長とか取締役が上の方になります。逆に、一般社員や新入社員は下から会社を支える、ということになるでしょう。その際に、どこを見るのか、という視点が異なってきます。今回はそんなことをば。

まずは、視点の範囲です。組織の中における立ち位置で、組織のどこまでを見るか、というところが変わってきます。やっぱり、上の方に行けば行くほど、見る範囲が大きくなります。つまり、社長であれば会社全体、部長であれば部全体、一般社員であれば自分に与えられた仕事という徐々に狭くなっていくのです。当然、目の前の仕事が積み重なって会社として動くので、狭い範囲にフォーカスすることがダメ、というわけではなく、そこは役割分担、というところでしょう。

もう一つは、視線の遠さ。仕事の中で見る時間軸、ということです。やっぱり、社長は5年とか10年とか20年とか、ずーっと先のことを考えています。新入社員は今日と明日のことで手一杯というところもあります。一般社員になるともう少し先まで考えますよね。ということで視線の遠さが変わってきます。

それと今の仕事を変えたい、と思うか、そのままで、と思うかも変わってきます。組織の上に行けばいくほど、自社の将来や社会の流れに鋭敏になります。それと、自社の現状との対比で少しでも、将来を見据えた、社会の流れに合うよう業務の内容や流れを改善していきたい、というように思いがちです。下に行けばいくほど、業務が変わると負担が増えるので、できる業務を安定させたい、、というように希望するわけです。

それを踏まえていくつの提案事項があります。まず、組織の上に行けばいくほど、視線が遠くになります。そうなると、一般の社員からは見るポイントがずれてしまいます。このポイントをどう合わせるか、それには自分が降りることもあるでしょうし、一般の社員の視線を引き伸ばすことも必要です。

もう一つ、組織の構成員はどうするか?それは、一つ上の上司の視線でものを考えるといいでしょう。まあ、社長の視線で考えるのは難しいと思います。ですが、一つ上の上司くらいの視線であれば、努力すれば目が行き届きます。sそうやってみると、上司の指示がきちんと理解できたり、また、上司の意図にそった動きができるようになります。どちらにしろ、上に上がればその上司の見ていた視線の先を自分が見る必要があるので、そこに着く前から練習しておこう、というわけです。

組織の上に立つか、下から支えるかで、視線の動きが異なってきます。そこを理解すれば、ある程度、立場の断絶は防げるのではないか、そう思います。

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