流行っていない会計システムを使っている場合どう対応するか?

以前の投稿で、会計事務所では、一つのシステムにこだわる理由と悩みについて考えてみました。もし、自分の使っている会計システムが廃れていくと大変、と、書きましたが、じゃあ、具体的にどう対応していくか、考えてみました。

一番、わかりやすい解決策はシステムを乗り換える、ことでしょう。廃れている会計システムから流行っている、もしくは流行りそうなシステムに変えてしまうことが1番の解決策ですよね。とはいえ、いきなり変えるのは負担がかかるので、まずは、試しに使ってみて手触り感を確かめてみる、という手もあろうかと思います。

それができれば苦労しないよ、、、ということなので、会計システムを変えない前提でどう対応するか考えてみます。なかなか、難しい面もあるのですが、全く、手がないわけでもありませんので。

まずは、古いシステムの中で上を目指す、ということです。普及している会計システムほど、それを使いこなしてうまくいっている事務所と、使いこなせずうまくいっていない、というところもあります。そこで、うまくいっている方に歩を進めていく、ということが一つです。

世の中には、衰退産業、というものありますよね。タイプライターのように産業そのものがなくなる場合もありますが、銭湯のように衰退しつつも一定数の事業者は残り、産業そのものもあります。衰退産業から、体力のない事業者はどんどん淘汰されていくので、残っている事業者はなんとかなっている。それと同じで、会計システムが一気になくなることはないので、衰退していく中で、どう残っていくか、というも考慮事項です。

もう一つは、新規事業に乗り出す、ということ。本丸の顧問業務は会計システムの廃りに伴い、徐々に衰退していく可能性はあります。そこは、やむをえない、ということで新しい事業に乗り出していく、ということあります。関連領域はいくつかあって、例えば、コンサルティング、とか、M&Aとか、事業計画とか、連結経営、とかが考えられます。そこが伸びれば会計システム関連は弱くなっても補うことができます。

会計システムの選択はなかなか悩ましいものがあります。勝ち馬に乗れればいいし、時代の流れで今までは勝ち馬だったのがそうならなくなることもあるでしょう。その中で、会計事務所としてどう生きていくのか、ということが大切なのかな、、という感じです。

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