利益が上がると、税金が上がります。税金が増えるのは嫌なので、つい、経費を増やして税金を抑えたくなる衝動に駆られます。その前に確認したいことがあります。
それは、お金がきちんと回っているか、ということです。資金繰りがうまくいかないと、精神的にしんどくなってしまいます。なので、利益が出たときには、資金繰りがきちんとできるかどうか、ということを確認してから、経費を作るようにしたいものです。
こういう場合、見落とされがちなのが、借入金の返済です。なぜなら、借入金の返済は費用にならないけど、お金が出ていく、項目です。なので、利益が出て、温泉気分でいると、知らないうちに借入金の返済でお金が出ていってしまいます。そんなときに、節税ということで経費の積み増しなんかを行うと、資金繰りが苦しくなりアップアップしてしまいます。
あと、将来の備えとか、投資のために、お金を貯めないといけない、という場合も、経費を増やさずに内部留保に当てることが必要となるでしょう。
確かに、利益が出ると税金が取られるので、節税したい気持ちはよくわかります。ですが、税金を嫌い経費を増やすより、税金を払ってでも経費を抑えたほうが、実は、お金は自分の手元に残ります。なので、利益が出たら、節税より、お金の流れの方を確認し、それに基づき支出計画を考えることが必要です。「