利益が出ない関与先から「どうすればいいですか?」と聞かれたときの模範解答

会計事務所で監査担当者をしていると、関与先から「どうすればいいですか?」と聞かれることが多いです。結構、難しい問題なのですが、今回はそんなことを考えてみます。

パッと考え付くのが、効率化、とか、経費削減とかです。ここで、まったく利用していないサービスについてサブスク的に引き落とされている、みたいなことがあれば、それを削減する、ということもあるでしょう。ただ、必要な経費をけずるのはかえってマイナスですし、効率化もそもそも効率化するために費用や工数がかかったりすることもあるので、必ずしも有効とは限らないのです。

また、売上をあげる。もちろん、売上をあげられるアドバイスができればいいです。が、会計事務所の立場として、それをアドバイスできる、、というのは、難しいです。受注をとってくるのは、所長だけで、監査担当者ではそこまでしないことことが多く、そんな人が売上をあげるアドバイスはできないですよね。まあ、値上げを勧めることはできますが、その方法を教えるのも難しいですよね。

会計事務所ならでは、が、「数字に向き合いましょう」です。会計数値、というのは、企業の現状を映し出します。年度一回だと、難しいのですが、月次決算を組んでいるところであれば、毎月、数字があがっています。会計事務所が関与しているところは、会計事務所でチェックしているため、会計事務所の成果物ともいえます。なので、その成果物を一層活用するようにアドバイスする、というのは、会計事務所にしか言えないことなのではと。

やっぱり、きちんと利益をあげている事業の社長なり役員なりは、数字に敏感です。ですので、そうなるように促すのが会計事務所の役割といえるでしょう。

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