会計帳簿がお金の流れをわかる基礎となる

会計帳簿、定期的につけていますか?コンプライアンス的には、年1回つけて、確定申告(法人税、もしくは、所得税)の確定申告を乗り切ればいいのです。とはいえ、会計帳簿をタイムリーにつけた時のメリット、いくつかあるので、そのうちの一つについてここで考えてみます。

それは、お金の流れが明確につかめることの基礎となる、ということです。収益にしろ、費用にしろ、どこかのタイミングで資金の収支を伴うものです。とすれば、長いトレンドでみれば、利益の額だけお金が流れることになります。そのため、利益を順調に積み上げれば、お金は増えるし、損失がかさめばお金が流出していくことになります。将来は過去の延長線上にある、という考えにたてばお金の流れを予測するためには、きちんと会計帳簿をつけておく、ということが必要になるでしょう。

もちろん、資金収支と損益は完全には一致はしません。借入や返済をしたり、設備投資をしたり、とかで、損益に影響しない項目もあります。また、短期的には、売掛、買掛の影響で損益と資金収支は一致しない、ということもあります。

とはいえ、会計帳簿を利用すれば、利益の資金の調整や、資金の流れそのものを表現することはできます。

とすれば、年1回しか帳簿をつけないと年間のお金の流れしかわからないですし、逆に毎日つければタイムリーにお金の流れがわかります。まあ、よっぽど資金が切迫している会社でなければ月次で帳簿をまとめておけばまあいいでしょう。

特に、銀行借入など返済義務のある資金が多いと、厳密に資金の流れを追う必要が生じます。返済資金が途切れるとまずいですからね。そういう立場にたてば、より一層、タイムリーに会計帳簿をまとめる必要がでてきます。

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