キャッシュフロー計算書の基礎構造はなにか?

キャッシュフロー計算書の作成方法には直接法と間接法の2つがあります。そのうち、間接法は資産・負債の増減でキャッシュフローを導出しますが、なんでそうなるのだろう、、と思った方もいるはずです。これには、実は数学的な根拠があります。

貸借対照表等式

貸借対照表の関係は以下の様にあらわされます。

資産=負債+資本

このことは、簿記を勉強された方でしたら、基本的なことだと思います。

貸借対照表等式からキャッシュフロー計算書等式へ

では、貸借対照表等式を変形させてみましょう。

資産の増減=負債の増減+資本の増減

これは、単純に両辺の増減をとっただけです。ここで、科目ごと若干細かく分解します。

資金の増減(現金預金等)+その他資産の増減=負債の増減+当期純利益+その他資本の増減

資産の増減を資金の増減、その他資産の増減に分けます。また、資本の増減を当期純利益とその他資本の増減に分けます。これを、整理すると、

資金の増減(現金預金等)=負債の増減+当期純利益+その他資本の増減-その他資産の増減

となります。この式がキャッシュフロー計算書の構造を示す式になります。

キャッフロー計算書等式の内容

この式の意味合いというものは、資金の増減は負債、資本、利益、その他資産の増減でキャッシュの増減を表現できる、というものです。

また、符号については、負債、資本、利益の増加(減少)は資金の増加(減少)につながります。他方、その他資産の増加(減少)は資金の減少(増加)につながります。

まとめ及び予告

関節法によるキャッシュフロー計算書の基礎構造はこのキャッシュフロー計算書等式により表されています。といっても、これだけ見ても、ポカーンとなってしまうので、また、日を改めて内容を解説します。

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【編集後記】

先日は、ブログ勉強会に参加してから、水泳をして、それから友人とお茶をしました。充実した休日かと思います。

 

 

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